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セカンドワールド〈作られた伝説〉  作者: 無気力(むきりき)
第一章セカンドワールド編
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第二話 学校

学校に着いた俺を待っていたのは、いつも口うるさい担任の先生だった。


【先生】「またお前か!な~い~と~!今日は、どんな理由で遅刻したんだ?ん~?」


【騎士】「いや~来る途中に重そうな荷物を抱えた80くらいのおじいさんがいまして・・」


【先生】「それでそのおじいさんの荷物をもってあげて家まで行って遅刻したんだな?」


【騎士】「あっ!そうそうそうなんですよ~、先生よくお分かりで」


【先生】「バカかお前は、レベル80のおじいさんが重そうに荷物を抱えてる訳無いだろ!」


【騎士】「あ!しまった~!!!」


【先生】「廊下に立ってろ~!!!!」


俺とした事が不覚だった・・・


この世界を呪ってやる!!


廊下に立っているとプリンが授業を抜け出してきた。


【騎士】「お前また授業さぼんのか!」


【プリン】「あんたに言われたく無いわよ!遅刻小僧!」


くくく・・・何も言えねえ!


【プリン】「どうせ廊下に立っているだけでしょ!」


プリンが俺の顔を覗きこみながら近づいてきた。


【騎士】「俺は、今反省してるんだ!構わないでくれないか?」


それを聞いたプリンが驚いた後に鼻で笑いながら俺の袖を掴んできた。


【プリン】「反省?あんたが?どうせ反省なんてしてないんだから私に付き合いなさい!」


強い力で俺の袖を引っ張りながらプリンは、屋上の方へ歩き始めた。


【騎士】「やめろ!俺は、本当に反省してるんだ!コラ!引っ張るな!袖が破けるだろ!」


【プリン】「はいはい」


聞く耳持たずである。



ついに屋上まで連れて来られてしまった。


【騎士】「何の用だよ!俺は、お前みたいに頭が良くないから授業を受けなければいけないんだ!」


【プリン】「あんた今立たされてたじゃん、授業受けてないでしょ」


軽くいなされてしまった。


【騎士】「分かったよ!じゃあ用事はなんだ!」


【プリン】「別に無いわよ」


危なくコケるところだった。


【騎士】「用事が無いんだったら帰るぞ!」


俺が威勢よく言うと


【プリン】「どうせ帰っても廊下に立ってるだけでしょ!ここに居なさい!」


プリンが俺に指を指しながらもっと凄い威勢で言われた。


考えたら戻っても意味が無い事はあきらかだ、今回はプリンの言う事を聞いてやろう。


などという事を考えてると、プリンが眉間にシワを寄せながら近づいてきた。


【プリン】「あんた最近遅刻多いわね!どうかしたの?」


どう見ても俺の事を心配してくれている様子のようだ。


近くで見ると綺麗な顔がさらに綺麗に見える。


それはそうだろうプリンは、外国人の血が流れている、俗に言うハーフなのだ。


目鼻立ちはスッと整っていて人形みたいな顔立ちだ。


この学校でも一番のマドンナ的な存在になっていて、狙ってる男はかなりいる。


だが、それは勘違いだ!乱暴だし、口うるさいし、今だって俺を屋上に無理やり引っ張って連れて来るような女だぞ!


盲目のオオカミ達よ!今こそ目覚めるんだ!


バコーン!!


【騎士】「いてーな!いきなり何すんだ!」


振り替えるとプリンが鬼の様な顔をして立っている。


【プリン】「全部声に出てるんですけど~!」


俺は、固まって動けなくなった・・・




しばらく俺が殴られた後にプリンが呆けた顔で俺に話し掛けて来た。


【プリン】「最近物忘れとか勘違いとか多いのよね~」


これは意外だ、あのプリンが俺と同じ事になっているとは。


俺はニヤニヤしながら


【騎士】「俺と同じだな」


と、答えた瞬時に白く綺麗な足が俺の顔面にめり込んだ。


【プリン】「あんたに相談した私がバカだったわ!」


プリンは、そう言って校内に入っていった。


俺は、かすれる意識の中お花畑を見ていた・・・・・





〈次回予告〉

【プリン】「帰宅部の騎士に私は声を掛けて一緒に帰る。私は家に入り騎士も家に入るが、騎士は買ったばかりのゲーム没頭してしまう。その時騎士のスマホに送信名不明のメールが届く!

次回セカンドワールド(第三話不思議なメール)

私が守るのはあんただけよ!」



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