混沌の塔へ
翌日、非戦闘員を除いた俺達は、第二大陸へ続く橋がかかる塔、『混沌の塔』の入り口にいた。
『混沌の塔』は石れんがを基盤に作られていて、強固な壁を思わせるほど太かった。
「ここか」
ゆうに二千mはあろうかという塔を見上げる。これをクリアすれば念願の第二大陸に行けるのか。街に篭っている奴らのためにも、クリアしなければいけないな。
「カナ」
「おう」
エミリアの言葉に頷き、クルリとギルドメンバーに振り向く。
「カヤ、シオリ、ヒカリは前衛に!ファル、リナ、エミーは中衛に!残りは後衛に!それじゃいくぞ!」
「「「「「はい!」」」」」
「いったようですね」
カナ達が『混沌の塔』へ入っていった入り口のすぐそばの崖の上。そこには【悪魔の手引き】のメンバー達がいた。
「ついていかなくてもよろしかったのですか?」
「ええ。ついていっても邪魔になるだけです」
望遠鏡を目から外し、後ろにいるメンバー達に返答する。
「貴女達や私のレベルは四十をやっと超えたところ。せいぜい肉壁にしか役に立たないでしょう」
「じゃあなぜ行くのですか?」
「早くこの世界から出たいからですよ」
自分の手で、ね。とギルザックは笑みを浮かべた。




