会議
「そこへは一人でいくつもりですか?」
沈黙のあと真っ先に口を開いたエミリアが、俺に問いかけてくる。
「いや、さすがにそれは無謀だろう。誰かついてきたい人にについてきてもらいたい。じゃないと、死んじまうからな」
軽口を交えながら問いかけにそう返すと、全員が手を上げた。まさか、全員ついてくるつもりじゃないだろうな。
「手を上げた人はついていく人ですよ、カナ。もちろん、非戦闘員は残りますけどね」
エミリアは首を傾げる俺の心を読み、口に出す前に言った。
「いやいや、そこまでは俺もフォローし切れないから」
「フォローなんて、いりません。自分の身は、自分で守れます」
珍しく白色のローブの裾をきゅっと力強く握ったホルンが気丈に俺に訴えかけた。
「ボクたちを舐めないでくれる?ギルドマスター。ギルドマスターが苦労している間も、私達も頑張ってたんだから」
俺の目を見つめ、少し怒りながら言った。確かにそうだよな。ボスでさえレベルが40台のところで、レベルを50まで上げたんだもんな。
「済まなかった。確か自分の身は自分で守れるか」
俺の謝罪で溜飲を下げたようで、リナはこれ以上言ったこなかった。とするとどうするか。いや、もう決まっているか。
「最初は最低限の人数で行こうと思っていた。だが、今は違う。みんな、第四の街の先の塔についてきてくれるか?」
全員を見渡しながら言った俺の言葉に、全員が一斉に頷いてくれた。俺は恵まれてるな。こんなにいい仲間を持って。
「ありがとう。よし!じゃあ攻略は明後日からとする。明日は第四の街の街へ行くから今日は早めに休んでくれ!それじゃ解散!」
俺の一言でみんな会議室から出て行く。さて、俺も部屋へ行くか。




