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【Skill&Level ONLINE】  作者: 柊 紗那
第九章 『忘却の谷』での死闘
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【忘却の谷】の驚きの事実


「なんで、なんで殺したんですか!?」


ギルド【イーストウッド】の副ギルドマスターのガヤが武器を俺に向けながらそう叫んだ。


「そうするしかなかったんじゃねぇか?」


事実プレイヤーがモンスターに乗っ取られるなんて聞いたことがないし、その対処の仕方がわからないためこうするしかなかった。


「和解するとか、あるじゃないですか!」


和解?はっ、なにを馬鹿なことを。


「こっちを殺しに来てるやつとどうやって和解しろと?というか、それに以前にお前らは俺に助けを求めた。自分達でなにもできなかった奴が、文句をいえるとでも?」


「それはっ」


「第一、プレイヤーに憑依したってことは、街にはいることができるってことだ。実際に入ってたろ?ってことは、街の中は安全じゃなくなる。街に引きこもる奴らにも被害が及ぶってことだ、わかってるか?数万の命と、ミレッシェ一人の命。どっちが重い?」


大の虫を助けるには小の虫を切り捨てるのは当然だろ?という俺の言葉に、ガヤ達は黙り込む。さあ、どうでる?激昂して襲いかかってくるか?


「……りました」


「あ?」


「わかりました。最後にギルドマスターをプレイヤーに戻してくれてありがとうございました」


そう言ってガヤ達は【忘却の谷】を後にした。

思ったよりも大人だった、か。














「カナ!」


「うおっ」


ギルドホームへ入った瞬間、エミリアが飛びついて来た。


「心配、したんですよ!」


「悪りぃ。どうしても、クリアしたくてな。それよりも、皆を集めてくれ。重大なことがわかった」


「わかりました」


エミリアは眼に貯めていた涙を拭い取ると、皆を集めるために走って行った。







「さて、再び集まってくれてありがとう。そして、一人で行って済まなかった」


会議室へ全員が集まったことを確認し、はじめにそう頭を下げる。


「責任をとって謹慎、といきたいところだが、そうもいかなくなった。【忘却の谷】をクリアしたあと奥にいくと、ある壁画があったんだ。そこには、第四の街の先にある塔が書かれていた」


「塔?」


「ああ」


小首をかしげたカヤに、俺は頷く。


「その塔の一番上には、橋があった」


橋がある。そう聞いた全員はにわかにざわめき立つ。


「この壁画を見て確信した。この塔をクリアすると、第二の大陸へ行ける」


そう言った瞬間、全員に戦慄が走った。

そう、第二の大陸に行ける塔に、なにもいないわけがないからだ。






















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