死闘の幕開け
「ふっ!」
ミレッシェに肉迫すると、【大太刀:血吸いの禍太刀】を袈裟斬りに振るう。
即座に回避行動を取ったミレッシェの上半身を浅く切りつけた。
『速いな』
「おまえこそな」
これで終わったかと思ったんだけどな。そう簡単にはいかねぇか。
「【二連撃】」
当たらないなら手数で行く。
再びミレッシェに肉迫し、【二連撃】を放つ。高速で振られた大太刀は、ミレッシェの肩と腕を浅く切った。
『やられっぱなしはこちらの趣味ではない。今度はこちらから行かせてもらうぞ』
そう言ったミレッシェは腕を高く上げ、そして振り下ろした。その軌道上を霧の刃が走る。近すぎて回避が間に合わない!
「ならば、叩っ切るだけだ!【断裂】!」
向かってくる霧の刃を【断裂】で向かい打つ。なんの抵抗を感じさせることもなく、霧の刃を両断した。
『まだまだ行くぞ!』
霧の刃を両断されたのに焦る様子を見せないミレッシェは、手を振るうことで新たな霧の刃を二つ放つ。
今度は距離があったため、軽くよけることが出来た。俺の後ろを通り抜けた霧の刃は、後方の岩を寸分狂わず真ん中から両断する。
「これ、食らったらあぶねぇ!」
その光景を見た俺の背中を怖気が駆け上がる。
「このままじゃ埒が明かねえ!【半獣化】!」
バックステップで距離を取ったあと、AGIを上げる為に【半獣化】をする。
さぁて、仕切り直しだ!
「【乱れ斬り】」
降り付ける土砂降りの如く叩き付けるように大太刀を乱暴に振るう。不規則に向かいくる斬撃を避けきれず、ミレッシェは大半の斬撃をまともに受けて吹き飛んだ。
『ぐぅぅ』
呻き声を上げながらミレッシェは立ち上がる。頭上に浮かぶ一本のHPゲージは、三割近く削られていた。




