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【Skill&Level ONLINE】  作者: 柊 紗那
第八章 【鍵重なる沼】
80/115

PvP


部屋でエミリアとゴロゴロしていた頃、ギルドホームの扉がノックされた。扉を開けようとしていたエミリアを止め、部屋へ帰っているように言う。エミリアが部屋に戻ったのを確認すると、扉を開けた。


「こんにちは【死狂狼】」


扉の向こうに立っていたのは、PKギルド【悪魔の手引き】のギルドマスターだった。


「何のようだ?」


「いえ、少し貴方に用がありまして。少しついて来てくれませんか?」


有無を言わせぬ声色で【悪魔の手引き】のギルドマスターは、俺に告げた。















連れてこられたのは闘技場だった。本来ならばギャラリーに見守られてPvPをする場所なのだが、ギャラリーは誰もいなかった。ここにくるってことは用件は一つ。


「PvPか」


「はい。同盟を組んだと言っても、まだ私達同士実力を把握していなかったと思いまして」


成る程。まあ確かに背中を任せるには互いの実力を把握して方がいいわな。だが、なぜ今?


「その疑問には勝ったら教えてあげますよ」


「へぇ、言うねぇ。いいぜ、やろう」


見え透いた挑発だが、あえて乗ってやろう。


「デスマッチでいいか?」


「はい」


PvPメニューからデスマッチを選択し、【悪魔の手引き】のギルドマスターにPvPを申し込む。承認されたのを確認し、【双剣:湖竜刀水桜】を構える。


「あ、そうそう、私の名前はギルザックです」


「今更自己紹介かよ」


ギルザックは剣を構えているのをみるに、第一職業は【剣士】だろう。残すは第二職業がなにか、か。

まあ、戦ってみりゃわかることか。


「【ダッシュ】避けれるか?【スラッシュ】」


「くっ!」


カウントがゼロになったことを確認し、ギルザックが前へ出る前に【ダッシュ】で五mの距離を一気に詰めて肉迫する。そしてそのまま【スラッシュ】で斜めに切り上げる。ギルザックはギリギリ剣を縦に構え、【スラッシュ】を受け流した。ほぉ?なかなかやるな。


「【回し蹴り】!」


「ぐぁ!」


俺はそこから【回し蹴り】をギルザックの横腹に叩き込み、吹き飛ばす。LV差もあってか、ギルザックの擬似HPを半分削り取った。


「反則過ぎますよ。というより、速過ぎます。攻撃が全く読めない」


そりゃそうだ。こっちのAGI累計500超えてんだ。読める方がおかしい。

というより、よく初撃を避けたな。


「んじゃ、ギアをもう一つあげるぜ」


【笑い狂う黒狼】の称号の効果をONにする。バッドステータス【狂気】は無効化されるため、AGIとSTRだけが+20される。


「せぇの!【ダッシュ】【半獣化】【ターン】【ダブルクラッシュ】」


ギルザックに肉迫し、目の前で【半獣化】を発動させ、【ターン】でギルザックの後ろに回り、【ダブルクラッシュ】で吹き飛ばす。

ギルザックは地面をバウンドしながら転がり、闘技場の壁に当たって止まった。ギルザックの擬似HPはゼロになり、俺の視界の上にwinの文字が出た。















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