恋愛相談
廊下を歩き、カヤの部屋の前へ辿り着く。ノックするのに少し躊躇うが、意を決してノックをした。
「はーい」
「俺だ。カナだ。入るぞ」
「にぃに!?ちょっ、ちょっと待って!」
扉を開けようとした時、中から慌てた声と、ドタバタという音が聞こえてきた。しばらくの間そうしていると、音が止んだ。
「どうぞ」
疲れたようなカヤの声が聞こえ、扉を開ける。カヤの部屋はエミリアの部屋と違って、薄いピンク色を基調にした部屋に、女の子らしい内装をしていた。
「どうしたの?こんな夜更けに」
「いや、まぁ、な」
カヤの問いに曖昧な答えを返しながら、カヤの隣に腰掛ける。さて、どこから切り出そうか。
「ふぅん」
全てを話し終えた後、カヤははじめにそう発した。
「同じかどうかわからないけど、多分それは好きっていうことだと思う。一緒にいて楽しい。他の男性といるのをみると苦しい。そういうのって恋愛感情なんだと思うよ」
カヤの言葉を聞き、天井を見上げる。
そう、か。俺はエミリアのことが好きなのか。はっ、ずいぶんと心を許したものだな。あれだけ警戒していたのにいつの間にか好きになっている、なんて。
(あ、そうそう。告白する時には気を付けろよ。俺もお前も振られたら壊れるからな)
はぁっ!?
(つまりは、受けいられるのも八卦、振られるも八卦だ。危ない綱渡りだな)
いや、ちょっ、マジで?マジで言ってんの?それはマジか?
(なぁに、そんなに怯えることはねえよ。運任せだ)
サムズアップしてる場合じゃねえって!なんでそんなに気楽なんだよ!?
(壊れたら、それまでだろ?)
おいぃぃぃい!?なに悟り開いてんだ!やめろよそれ!




