機械仕掛けの虹の女神 I
熱が出てしまったので、かなり短いです。
「着いたな」
「はい」
「うん」
翌日、俺はエミリアとカヤと一緒に『忘れ去られた遺跡』のボス部屋の前に来ていた。理由は言わずもがな、ボスを討伐するためだ。
準備を整え、ボス部屋の扉を押し開ける。
石レンガの蔦がこびりついた壁床に、所々穴が空き光が差し込む石レンガの天井。その中央に跪く巨大な六本腕の女神像。六本ある腕のうち、半数以上の腕の外装が剥がれ落ち、中の機会部分が露出している。
「キイ、イ、イ、イ、イ、ィィィイ!」
壊れたレコードのような咆哮を上げ、ボスが立ち上がると同時に名前とHPゲージが出現する。イリス・マキナLV38。HPゲージは三本半か。ちなみにイリスはギリシャ語で虹の女神を意味し、マキナはラテン語で機械を意味する。
「さて、いくぞ!」
「「はい!」」
声を上げ、俺たちは散開為る。エミリアとカヤはイリス・マキナから距離を取り、俺はイリス・マキナに肉迫為る。
「まずは小手調べ!【抜刀術・居合一閃】!」
【大太刀・血吸いの禍太刀】抜き放ち、イリス・マキナに【抜刀術・一閃一閃】を叩き込む。振るわれた刀はイリス・マキナの腕を一本切り飛ばし、一本目のHPゲージをまるまる削り取った。
「「「はっ?」」」
いやいや、レベルが上がってるからといって、これは流石に減り過ぎじゃねえか?
「くはっ!」
ほうけて口を開けていた俺に、イリス・マキナが腕を振り下ろした。慌てて回避行動をを取り、ぎりぎりで振り下ろされた腕を躱す。
「あれを躱しますか。やはりカナさんは化け物ですね!『アイス・バロック』!」
エミリアは氷の塊をイリス・マキナにぶつけ、HPを一割削り取る。てか、まだいうか!
「キイイイイイ、イ、イ、イ。【レインボースフィア】」
咆哮を上げながら、イリス・マキナは虹色の球を俺に向かって打ち出す。
「遅い!【ジャンプ】」
虹色の球を【ジャンプ】で飛び越して避ける。が、それが行けなかった。
「ぐはっ!」
飛び越した瞬間、虹色の球が爆発した。爆炎と爆風をもろにくらい、HPが三割削られる。大きく吹き飛ばされ、イリス・マキナによって壁に叩きつけられた。痛え。くそっ、油断し過ぎたか。だか、
「叩きつけられたからといって、このままお前にやられる程やわじゃ、ねえんだよ!【半獣化】ウォァァァァァァァァアッ!【ビーストクロウ】!」
【半獣化】し、怒りのままにイリス・マキナに【ビーストクロウ】を叩き込み、吹き飛ばす。俺と同じように壁に叩きつけられたイリス・マキナはHPゲージ一本と半分を削られ、壊れたレコードみたいな咆哮を上げた。これで残りはあと一本。
「あとは二人とも、任せた!」
「「了解」」
流石に全てやるわけにもいかず、あとは任せることにした。
さて、高みの見物と行きますか。




