接触そして戦闘
カナが予定より鬼畜仕様になりました。
「………」
準備を終えた俺は、【蜜の溜まり場】と接触するために『黒の森』へやって来ていた。なぜ『黒の森』かというと、被害に合うプレイヤーの数が一番多いフィールドがここだからだ。【夜目】やライトがないとモンスターの姿すら見えない闇に包まれたフィールド。PKするにはうってつけのフィールドだろう。
強襲に備えて一応【索敵】を全力で使う。
「見つけた。三人か、いや、四人?…………ッ!プレイヤーか!」
なんて間の悪い!
【索敵】に引っかかったのは、三つの塊ともう一つの塊。三つの塊がもう一つの塊を囲むようになっていた。
【ダッシュ】を連続で使用し、高速で『黒の森』を駆ける。
「情報通り女性しかいないな」
三人のすぐそばに生えていた巨木に隠れ、様子を伺う。三人の名前は、キリア、フリッカ、クリントと言う名前で、三人とも胸元が開いていたり肩が露出していたりスカートの丈が短かったりと、露出が多い装備をしていた。名前の上のマーカーが赤く、女性であること、それからこいつらがPKしようとしたプレイヤーが男ということから、この三人はPKギルド【蜜の溜まり場】のギルドメンバーであることには間違いないだろう。
「なあ、そこでなにしてんだ?お前ら」
「ん?ああなんだ、男」
俺は巨木の影から出て、三人に声を掛ける。三人のうちキリアが振り向き、俺の顔を見た途端舌なめずりをした。さしずめ獲物を見つけた肉食動物ってか?残念。獲物はお前らだ。
「た、助けてくれっ!」
「ああもううるさい」
俺に向かって助けを求めた男をクリントは、鬱陶しそうに舌打ちをし、男の首を剣で跳ねた。ためらい無く人を殺す、か。こいつらは殺しても別に問題なさそうだな。
「っ!?何をするの!?」
「なにをするってか?決まってるだろ。殺すんだよ!」
【ダッシュ】なしでキリアに肉迫し、【薙刀:緑流刀・柳葉】で切りかかる。【ダッシュ】なしでもキリアにとっては反応できる限界だったようで、【薙刀:緑流刀・柳葉】を危なっかしく受け止めた。その選択は間違いだ。受け止めるんじゃなくて避けるんだったな。
「終わりだ。【ソリッドショット】」
「かはっ」
ガラ空きなキリアの胴体に【ソリッドショット】を打ち込む。キリアは地面をバウンドしながら転がり、ポリゴン片となって砕け散った。
「アンタなにを!」
「気を抜くな」
【ダッシュ】で俺に攻撃しようとしたクリントに肉迫し、【薙刀:緑流刀・柳葉】で一閃。さて、後一人。
「ひいっ」
「なあ、お前らのギルドマスターの名前とLV。それから種族に職業を教えてくれよ」
「な、名前はシーナ。LVは31。種族は【エルフ】で第一職業が【剣士】で第二職業が【調教師】だったと思います」
そうか。ありがとう。んじゃ、さよならだ。
【薙刀:緑流刀・柳葉】でフリッカの胴体を切り裂く。HPが0になったフリッカはポリゴン片となって砕け散った。




