特殊クエスト II
「おぉぉぉぉ!【抜刀術・居合一閃】ッ!」
「グォォ」
【ダッシュ】で近づいて、【ジャンプ】でエルドランドの首元に肉迫し、【抜刀術・居合一閃】で斬りつける。切り口から発火し、炎ダメージをエルドラドに与える。これで約一割!
「さらに!【回し蹴り】!」
空中で回って、首元に右脚での【回し蹴り】を叩き込む。エルドランドに炎ダメージを与え、俺は慣性に逆らわずにそのまま横へ吹っ飛ぶ。
「ちっ、しぶてえ」
やっぱり蹴りじゃぁあまり効果ねえか!
俺は、砂煙を巻き上げ、滑りながら着地する。ふう、危ねえ。
「グォォゥ【緑龍の毒爪】」
「くっ、【ジャンプ】」
【ジャンプ】でバック宙をして、【緑龍の毒爪】を躱す。エルドランドの振り抜かれた腕は、地面を削るだけではなく、削った地面を毒で溶かした。
「こいつッ下手な龍よりも厄介じゃねのか!?【ターン】シッ!【納刀術・六連斬】」
「グォォォッ!」
【ターン】でエルドランドの後ろへ回り、尻尾に【納刀術・六連斬】を叩き込む。血のエフェクトを撒き散らして、エルドラドの尻尾が根本から切れた。
「オォォォォォォォ」
「はっ、二割も削れやがった!」
『ぶ、部分破壊ボーナスを追加しました』
なにが部分破壊だ。こっちは生と死の境だってのに。
「グォッ、オォ」
「なんだ?……あ!呪われてんのか」
おいおいどんだけラッキーなんだよ。いくら【大太刀:血吸いの禍太刀】に呪属性だとしても、呪われる確率は低いはずだぜ。呪いは、呪われた相手の動きが鈍くなったり、継続的にダメージを与えたりする。
「また、チャンスが出来たな」
俺は、腰のポーチを開け、イースランドで買っておいた『無効薬』飲む。『無効薬』は、スキルや道具に発生する、クールタイムというものを一定時間無効にする。が、同じスキルや道具のクールタイムを無効にするのは二回までいうかなりチートなポーションだ。100000Gとかなりしたが、もとから所持金はその10倍程度持っているため、べつになんともない。
「隙だらけだなぁ!【紅獣化】オォォォォォォォッ!【ベアーズバニッシュ】!」
「グォォォッ!」
動けないエルドランドの顔を、思いっきりぶん殴る。メキメキという音ともに拳が減り込み(めりこみ)、炎属性ダメージを与え、エルドランドの顔を地面に叩きつけた。
「あと一回!【ベアーズバニッシュ】!」
「グォォォッ!」
落下と共に拳を地面に倒れているエルドランドに叩きつけ、炎属性ダメージを与えた。エルドラドのHP残量は、HPゲージ三本と六割。クールタイムを無効にしてくれる時間は短いんだぜ?容赦はしてらんねぇ!
飯食って満腹度回復させて、【獣化】!
「ウォォァァァァッ!【ウルフショック】!」
「グォォォォォォッ」
「もう一発!【ウルフショック】!」
「グォォォッ」
エルドランドを衝撃波と炎属性ダメージが襲い、HPを合わせて六割削り取る。エルドランドのHP残量は、HPゲージが三本だけ。
飯食って満腹度回復させて、距離を取る。
「ふう、ギリギリで呪いが取れたか」
背中から、【血吸いの禍太刀】を抜き、下段に構える。【獣化】での下段は、実はかなり滑稽だったりする。
「ふぅぅぅぅぅ。第二ラウンドだ」
異様に暑くなっている吐息を吐き出し、むくりと起き上がり、俺を睨みつけているエルドランドを見据える。さあ、そろそろ中盤と行こうか。




