ユニークモンスター『瑞竜リヴァイヌ』
「ギャオォォォォォォ!」
目の前の巨大な竜が、凄まじい咆哮をあげる。理由はを中心に、半径20mに渡り、湖が凍り、足場ができる。
『ユニークモンスター『瑞竜リヴァイヌ』と遭遇しました。尚、リヴァイヌを倒さない限り、『湖の桟橋』からは出る事は出来ません』
無機質な声が響き、戦いの火蓋が切って落とされた。
ちっ!マジか。ユニークモンスターだと?LVが28で、体力ゲージは二本半か。
「グキャオ!【水弾】」
「【ステップ】!【ターン】」
瑞竜リヴァイヌが、俺に向かって、【水弾】を放つ。俺は【ステップ】を使い、【ターン】で回り込む。
まずは一撃。
「ふっ!【二連撃】」
俺は、【双剣:雪桜】を抜き、【二連撃】を叩き込むが、弾かれる。なっ!硬い!
「ギャオォォォ!」
「くっ!【ジャンプ】……ッ!」
弾かれて出来た隙に、大口を開け、噛み付いてくる。俺は【ジャンプ】で、後ろに飛ぶ。紙一重で避ける事が出来た。くっ、避けるのもギリギリだ。無闇に近づくのは危険だな。
「なら、【風斬刃】!」
【大太刀:血染めの桜】を抜き放ち、【風斬刃】で、リヴァイヌの頭に斬撃を飛ばす。嘘だろ!?一割も削れてねえ!
【三連水弾】
いやいやいや!ちょっと待てい!【水弾】一つでも避けんのギリだってのに、三つは避けれるわけないだろッ!
「【半獣化】ウォァァアアッ!【ダッシュ】!」
【半獣化】し、全力で走る!桟橋を離れ、新たに足場となった凍った湖に出る。俺の顔を三つの【水弾】が掠めていく。
「危ねえな!【サモン:フロスト・ゴーレム】。行くぜ、雪月」
「ゴーー!」
雪月ーーゴーレムがフロスト・ゴーレムに変化した記念に付けた名前ーーは返事をし、俺は【半獣化】のまま、リヴァイヌに駆けていき、雪月は俺の斜め後ろを走る。
「ギャオォォォォォォ!【激流】」
「【ステップ】おぉらあ!【鎧通し】」
リヴァイヌの口から、俺に向け、かなりの量の水が、激流となって吐き出される。俺は【ステップ】を使って躱し、リヴァイヌに接近して、【鎧通し】を放つ。【鎧通し】は、【震踏】と同じく、相手のVITに関係無く、一定以上のダメージを与える事ができる。
「グキャオ!?」
リヴァイヌのHPを二割削り、初めてダメージと言えるダメージを受けたリヴァイヌは、声を上げる。
マジか、【半獣化】で強化されたSTRと、【鎧通し】はAGIに依存して与えられるダメージ増え、もともと高いAGIと、【半獣化】により更に高められたAGIを持ってしてもたった二割………勝てるのか?………頭の中に浮かんできた疑問を、頭を振って消す。ここで勝たなきゃ他の奴等がこいつと戦うんだ。俺が倒せなかったこいつを、俺よりも弱い奴等が倒せるのか?倒せるわけがない。いくら硬いからといってーー
「俺が諦めるわけにはいかねえんだ」
そうして俺は、瑞竜リヴァイヌに、向かって行った。
カナ
・アクティブスキル
【スラッシュ】【ダブルスラッシュ】【二連撃】【フォーススラッシュ】【四連撃】【サモン】【ダッシュ】【ステップ】【ジャンプ】【ターン】【威圧】【風斬刃】【断裂】【震踏】【鎧通し】【半獣化】【獣化】【半紅獣化】【紅獣化】
・パッシブスキル
【夜目】【紅き紋章】【バックステップ】【危険察知】
・【獣化】【半獣化】【半紅獣化】【紅獣化】時に使用可能となるスキル
【咆哮】【ビーストクロウ】【ビーストファング】【ダブルクラッシュ】【ウルフショック】【ベアーズバニッシュ】【捕食】【乱れ斬り】【狂乱】
作者はネーミングセンスには乏しいので、そこのところ突っ込まないでいたたけると幸いです