現状報告
「うぉぉぉらぁ!」
「ギィ!」
俺は、目の前のモンスターに【双剣:雪桜】で切りつけ、氷属性+炎属性ダメージを与える。それにより、目の前のモンスターはポリゴン片となって砕け散った。
ソロプレイに戻ってから取り敢えず、『黒の森』でLVを22まであげた。LVが20を超えたあたりから上がりにくくなりはじめ、『黒の森』ではLV上げが難しくなった。そのため、『黒の森』を離れ、二つ目の街『レナレス』から続くフィールドへ移ることにした。今俺がいるのは『湖の桟橋』というフィールドだ。広大な湖に、人五人分の幅の桟橋がかかっただけという、一見簡単なフィールドに見えるが、実は違う。その理由は大きく分けて二つある。一つ目は、プレイヤーが活動できる場所は桟橋しかないということ。二つ目は、モンスターといつ戦うかわからないということだ。『湖の桟橋』のモンスターは、フィールド上にPOPせず、湖の中から飛びたしてくる。そのため、いつどこで戦うのかわからず、神経を擦り減らして進む必要がある。ちなみに、冒頭で俺が切ったモンスターは、ザハギスといい、マーマンに似た姿をしたモンスターだ。
「お、レベルが上がったな」
そういや、最近ステータス見てないな。…………ステ振りもしてねえじゃん!ちょっ、やべえ。あーっと、8ポイントあるから、6ポイントをAGIに振り、2ポイントSTRに振る。
カナ
LV23
第一職業:【剣士】 LV10
第二職業:【召喚師】 LV11
称号:【一匹狼】【冷静なる者】【紅き獣の討伐者】【獣の覇者】【群れを率いるもの】【戦闘狂】【統率者】
ステータス
HP:146
MP:119
STR:63
AGI:98+15
DEX:62
INT:55
MDF:52
VIT:62
LUK:55
武器
右手武器:【双剣:雪桜】
左手武器:【双剣:雪桜】
控え武器:【大太刀:血染めの桜】
防具
頭:ウェンウルフのフード
胴:ウェンウルフの服
腕:ウェンウルフのグローブ
腰:ウェンウルフのズボン
脚:ウェンウルフの靴
防御力+15
アクセサリー
首:【紅獣の首飾り】
防御力+25
腕:【紅獣の腕輪】
これがステ振りをした結果だ。かなりAGIが高くなっている。そして、ゴーレムを上位種に変化させた。
フロスト・ゴーレム
LV24
HP:412
MP:0
STR:85
AGI:42
DEX:50
INT:0
MDF:52
VIT:81
LUK:37
氷属性
(上位種変化ボーナスSTR+5、HP+20)
スキルスロット空き4
ということになった。ブラッティベアが18となり、ブラックベアが同じく24となった。そして、【召喚師】のLVが10を超えたことで、召喚獣を二体まで召喚できるようになった。これはかなり嬉しいことだ。
「ギャア!」
「うおっ!」
危ねえ!
考え事をして歩いていた俺に湖からザハギスが飛び出してきた。俺はザハギスに蹴りを食らわせた。
『スキル【蹴り】を取得しました』
おっ!ラッキー。
「【スラッシュ】」
「ギィ!」
【スラッシュ】をザハギスのクリティカルポイントにあて、ザハギスはポリゴン片となって砕け散る。
「って、さっきからザハギスしかいないけど、ここにはこいつしかいないのか?」
『湖の桟橋』に、俺の声が響いた。