FAボーナス、LAボーナス
「ちょっと先に行っててもらえないか?」
「え?べつにいいけど………」
「悪いな」
俺は確認したいことがあり、ファミリア達に先にいっててもらう。俺が確認したいことは、FAボーナスとLAボーナスだ。どうやらブラッティベアのFA、LAボーナスは武具のようだ。ちなみにボーナスは、討伐タイムや受けた攻撃数によって変わるらしい。メニューを開き、確認して見る。
「FAボーナスは、【双剣:雪桜】か。LAボーナスは、【大太刀:血染めの桜】ね」
【双剣:雪桜】の性能は、
攻撃力+35
氷属性
#譲渡不可能#
となっている。現時点のモンスターにオーバーキルも甚だしい。
【大太刀:血染めの桜】の性能は、
攻撃力+40
#譲渡不可能#
こちらもオーバーキルすぎる。
和風な名前だなどちらも。
「ま、なんだかんだ言おうが、結局は装備するんだけどな」
『【大太刀】が装備可能になりました』
へえ。ありがたい。使用武器が【双剣】なのに、【大太刀】をどうやって使おうか悩んでた所だった。
「さて、だいぶ遅れたし、ちゃっちゃと追いつこうかな」
ファミリア達に向けて、【ダッシュ】を使って走りだした。
「早かったじゃんって何その武器!?」
「ん?あ、これ?これはブラッティベアのFAボーナスとLAボーナスで手に入った武器」
追いついた俺を視界に捉えたファミリアは、俺の姿を見るなり、そういった。今の俺の姿は、背中に、蒼鞘の双剣。左腰に黒鞘の大太刀を付けている。驚かれるのも無理はない。
「なんだと!?性能は!」
「【双剣:雪桜】は攻撃力+35。【大太刀:血染めの桜】の攻撃力は+40」
「なんつーオーバースペックな」
珍しくユロが大声を上げ、ウロスが頭を抱える。
「これはもう、カナさんの実力は見るまでも無いですね」
「そうだなみても理解できん」
おいこら、酷い言いようだな。
「ま、とにかく、お前ら【夜目】かライト持ってるか?」
「【夜目】は取得していませんが、ライトは持っています」
「んじゃ、まずは俺からだな」
今回は【双剣】を使わず、【大太刀】で行く。召喚も無しだ。ちょうどよくブラックベアがPOPした。
「済まないが、お前は登場即退場だ!」
【ダッシュ】を使い、ブラックベアに肉迫すると、【大太刀:血染めの桜】を抜き放ちながらブラックベアを斬る。クリティカルポイントにあったったわけでも無いのだが、ブラックベアはポリゴン片となって砕け散った。
ポーンと言う音と共にレベルアップした。
「あ、えっと………………これが俺の実力だ」
「明らかなるオーバースペックだこの野郎!」
カナ
LV 18
ステータス
HP:131
MP:104
STR:51
AGI:76+5
DEX:56
INT:45
MDF:44
VIT:52
LUK:45
左手武器:【双剣:雪桜】
右手武器:【双剣:雪桜】
攻撃力+35
氷属性
控え武器
【大太刀:血染めの桜】
攻撃力+40
ちなみに【双剣:雪桜】と【大太刀:血染めの桜】は第一大陸の中盤相当の性能です。なぜ主人公がこれほどまでの武器を手に入れられたかと言うと、ブラッティベアをソロで討伐し、攻撃を一回も受けておらず、討伐タイムが20分以内だったからです。
FAボーナスLAボーナスェ