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【Skill&Level ONLINE】  作者: 柊 紗那
第十章 混沌の塔
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戸惑い


うっすらと陰る森の中で夜空を見上げる。俺の心中などまるで関係ないかのように星々が空に瞬いていた。


「はぁぁ」


まさか、ホルンが俺のことを好きだったとは。全く知らなかったし、普段のホルンからは察することも出来なかった。だから、告白されて戸惑った。


「俺は、あれでよかったのだろうか」


既に好きな人がいる俺には、ホルンの告白を断るしかできなかった。その結果、ホルンを傷つけてしまった。


「だが、傷つけたくないからといって付き合うのは、エミリアもホルンもどちらも傷つけることになる」


そんなのは嫌だし、傷つけたくないからといって付き合うのは筋違いだ。本当に傷つけたくないなら、どちらかを受け入れて切り捨てるべき。


なのだが、本当にこれでよかったのか?ホルンを傷つけずにすむ方法もあったんじゃないか?


そんな考えが脳裏をよぎる。が、もしあったとしても出来なかっただろう。傷つけずにすむ方法があったとしても、これだけは言える。あのときとった行動は、俺の中の最善だった。


「人は無いものを求めてやまない、か」


ある偉人が言っていた言葉だ。俺にはホルンを傷つけずにすむ方法など思いつかなかった。その才能があるやつなら、方法が思いつけたんだろうが、俺にはその才能がない。その才能がもし俺にあったのなら……そう考える。才能が欲しいと求めてしまう。


そして、人間とはそういうものだと言っていた。


「だが無いものを求めても時間の無駄になるだけだ。可能性の無い話だ」


才能は生まれた時からあるものであって、努力で身につくものじゃない。技術は身についても、才能は身につかない。それを俺は思い知らされた。


「いつまでもぐじぐじしてても仕方がないな。ホルンとはこれからも顔を合わせていくし、一緒に戦っていく。腹をくくれ」


あげていた顔を前に戻し、ホルンが走り去っていったほうをむく。そういえば、俺はこの森に来たことがないな。ストーリーとは全く関係ないところは言ってなかったからなぁ。そういうところ、直したほうがいいか。


そんなことを考えながら、ホルンが走り去っていった方向へ歩を進めた。





























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