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【Skill&Level ONLINE】  作者: 柊 紗那
第十章 混沌の塔
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諦め切れない想い


振られた。


森を抜け、草原に出た辺りで立ち止まる。カナさんは、まだ出てくる気配はない。


振られた。


そう。私はさっきカナさんに告白して振られた。振られてしまった。


「ふぅ」


ああ、辛いなぁ。振ってくれて有り難かった。これで諦めがつく。だけど、やっぱり好きな人に振られるのは辛い。

もう泣き尽くしたと思っていた目から、涙が込み上げてきて視界が滲む。


「うぅっ」


本音を言うなら、カナさんと付き合いたかった。受け入れて欲しかった。もしかしたら付き合えるんじゃないか、そんな淡い期待もした。

でも、それは許されない想い。口に出してはいけない想い。カナさんにはエミリアさんがいるから。口に出してはいけなかった。だけど、カナさんは言葉にして伝えることを許してくれた。だから。だから満足だった。聞いてもらえた。それだけでよかった。なのにーー


「なんで、こんなに涙が出るんですか?悲しいんですかっ!?胸がくるしいんですか!?」


胸を押さえてうずくまる。苦しい。切ない。いろいろな想いが渦巻いて胸が張り裂けそうになる。そんなとき、私の背中を押してくれた人の声が聞こえた。


「好きな人を想って涙が出るのは自然なことですよ」


「エミリア、さん?」


涙を拭い顔を上げてエミリアさんの顔を見上げると、エミリアさんは途端にはがゆそうな顔をした。


「私は振られたことがないので想像でしか言えませんが、きっと辛いと思います」


「はい」


エミリアさんは屈んで私と目線を合わせると、目を閉じてそう言った。


「きっとその辛さは、耐え難いものなのでしょう。おどおどしてても、芯の強い貴女がそんなに泣いてるのだから」


エミリアさんは、私と同じくらい、いや、もっと辛そうな泣きそうな顔をして言葉を紡いだ。


「振られたことがない私には、あなたにかけられる言葉が見つかりません。ですが、前にも行ったように無理に諦めなくても良いんです。人を好きになるのは自然なこと。中には諦められる想いもあれば、諦められない想いもあります」


そう言ったエミリアさんは、想いを馳せるように続けた。






































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