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【Skill&Level ONLINE】  作者: 柊 紗那
第十章 混沌の塔
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デート

第4の街は中世的な街並みをしており、今までなかった物珍しい食べ物や素材などが売られている。その点に関してはある意味デートをするにはうってつけかもしれない。


「ホルン、疲れてないか?」


物珍しそうに忙しなくあっちこっち見渡すホルンに、俺はそう声をかけた。

実際、とても楽しそうにしていたが、あまりにも首をぐるんぐるん回すもので少し心配になったのだ。


「ひゃいっ!?」


急に声をかけたせいで驚いたらしく、びくっと飛び上った。あ、楽しい気分のところに水を差しちゃったな。


「は、はい。大丈夫です」


白い陶磁器のような肌を真っ赤に染め、三角帽子のつばを掴んで顔をかくしてしまった。

これじゃデートになってないじゃないか。はぁ、しかたがない。


「ぅえ!?」


部屋を出たときから繋ぎっ放しだった手を引っ張って歩き出す。ホルンはかなり素っ頓狂な声を上げた。


「ほらほら、そんなに俯いてたらデートにならないだろ?もっと楽しく行こうぜ」


「で、デート!?」


ん?デートって、ホルンが誘ったんだろ?何を今更驚いてるんだよ。


「おっちゃん!串焼き一つ!」


開業中の店の主人にそう声をかける。おっちゃんは俺を見た後すぐさま串焼きを焼き直し、二つ俺とホルンに渡した。


「あ、ありがとうございます」


ホルンは空いている手で串焼きを受け取ると、串焼きをじっと見つめた。


「ああちなみに、それポイズンフロッグの肉だから」


「っ!?」


「おっと」


美味しそうな匂いを漂わせている串焼きの材料が、ホルンの嫌いな蛙肉だと暴露すると、串焼きを手から滑り落とした。

俺は慌ててしゃがむと、地面に落ちる前に危なげに串焼きを拾った。


「か、かかかか蛙!?」


ホルンは自分の手を見つめ、青い顔でプルプルと震えだす。ホルンの手を取って串焼きを持たせると、安心させるように笑った。


「ほら、食べてみろよ。ここは現実じゃない。この世界の蛙と現実世界の蛙は別物だぜ」


そう言いながら、俺は串焼きにかぶりつく。

そんな俺を見て勇気がついたのか、小さな口で精一杯串焼きに噛み付いた。


「ん!美味しいです!」


もきゅもきゅと咀嚼した後、ホルンは笑みを浮かべてそう言った。






























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