表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【Skill&Level ONLINE】  作者: 柊 紗那
第十章 混沌の塔
108/115

来客

二十三階層にポータルを設置した俺達は、ギルドホームに戻って来ていた。外はもうすでに薄暗く、肌寒い。四季まで再現してあるのかと驚きながらも、ギルドホームへ急ぐ。

ギルドホームの扉を開けて中に入った一同は、ほぅっと息をついた。


「あったかいね」


「そうだねー」


皆の気持ちを代弁してファミリアが手を息で暖める。ファミリアの独り言に、エミーが頷いた。


「ほら、玄関でたむろってないで、各部屋に帰れって。もう日が沈んでるし、寝る時間だ」


そんな一同を見ながらパンパンッと手を叩いて解散を促す。メンバー達は各々了解の意を示して部屋へと向かって行った。


「さてと、俺も帰るか」


踵を返し、 部屋へと足を向ける。俺は部屋へと通じる廊下を歩きながら物思いに耽っていた。武器のお陰で探索速度が格段に上昇した。しかも、それだけじゃなくメンバー達にも経験値が行き届くようにもなった。良いとこずくめだが、個人的な反省は多い。まず、俺一人がモンスターを倒し過ぎてる。経験値が行き届くようになったとはいっても、それは全く行かなかったのが少し行くようになった程度で、十分には程遠い。それに、俺が過保護過ぎる。メンバー達だって子供じゃないし、高々四十程度のモンスターにやられるわけがない。それなのに毎回俺が【凍結】で動きを止めてからメンバー達とモンスターを交戦させている。はっきりいって、これじゃ経験値が入っても経験にはならない。変えなきゃ、とは思っているものの、そう簡単には直らない。これじゃじきにメンバーから苦情が入るだろう。それじゃ駄目だ。

部屋に入った後にも、俺は延々とそれを考え続けていた。









翌日。今日は度々重なる疲れを取るために攻略は休みにしてある。そんな休みの日でも、俺は昨日のことを考え続けていた。


「まあ、ざっとこんなもんか」


これからの方針。今までの反省点などを紙に書き写してみて、まあこんなもんかと納得する。紙に書き写してみて、これまでがどんなに過保護だったかということを心底思い知った。今は若干落ち込み気味だ。


「どうぞ」


そんな陰鬱とした気分を打ち破るかのように、控えめなノックの音が響いた。誰だ?こんな朝早くに。


「し、失礼しますっ」


「ホルン?」


ドアを少し開け、ひょっこりと顔を覗かせたのは、おどおどしたホルンだった。





































評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ