脱少子化の秘策は、意外と「文化・慣習」にあるのかもしれない (。´・ω・)?
日本の少子化対策というと、だいたい決まった話題が出てくる。
児童手当を増やすとか、保育所を増やすとか、住宅補助とか。
もちろん、どれも大事な政策だ。
しかしそれと同時に、こう思う人もいるのではないだろうか。
「世界各国で、お金を使ってもあまり成果が出ていない」
実は、ある意味で最もコストのかからない対策が一つあるといわれている。
それは――
日本の文化を、ほんの少し昔に戻すこと。
◇
昔は「言わない慣習」があった。
今の社会は、良くも悪くも「率直」だ。
SNSでもテレビでも、
・容姿
・収入
・身長
・学歴
あらゆるものが数字で評価され、しかもそれを遠慮なく口にするのが現代の風潮である。
だが、ほんの数十年前の日本では少し違った。
たとえば昔は……、
人の容姿のことはあまり言わない。
他人様の収入を公然と批評しない。
家庭の事情を外で話さない。
といった、「暗黙のマナー」があった。
これは別に理想の世界という訳ではない。
問題もたくさんあっただろう。
しかし一つだけ、確実に言えることがある。
それは、人は今より沢山結婚していた。
◇
人間への評価の露出は恋愛を難しくする。
現代は、いわば「評価を安易に口にする社会」。
人はプロフィールで比較される。
出会い系アプリではスペックが並び、SNSでは明瞭な外見的優劣を決める写真が並ぶ。
すると何が起きるか。
多くの人が、こう思い始める。
「私だけ条件の悪い相手と結婚したら、友達から悪く言われてしまう」
あるいは、
「もっと見た目と数字が良い相手を探さねば……」
そうなれば、恋愛市場は急速に「慎重」になっていく。
慎重な市場では、人は動かず、時間と年齢だけが過ぎていくのだ。
つまり――
結婚が減る。
「言わない文化」は結婚への潤滑油。
昔の文化にあった、みんな分かっていることを「あえて言わない」というルールだ。
例えば……、
容姿の優劣
収入の差
家柄
学歴
これらは確かに存在する。
しかしそれを公の場で決して言わない。
これは偽善ではなく、婚姻環境を回すための潤滑油だったのだ。
そう考えれば、少子化対策は、実は無料かもしれない。
政府は毎年、数兆円単位で少子化対策を議論している。
だが、もし仮に次のような文化が広がったらどうだろう。
容姿のことを気軽に批評しない。
収入を気軽に話題にしない。
他人の価値を値踏みしない。
つまり、
「少しだけ、口外するのを憚る」社会。
この文化の変化は、国債増発も増税も必要ない。
必要なのは、ほんの少しの社会的な遠慮だけだ。
秘策は「未来」ではなく「過去」にあるのかもしれない。
少子化対策というと、人は未来の制度を考える。
しかし案外、日本においては、過去の慣習にあるのかもしれないのだ。
昔の日本は、
いろいろ不便だった
いろいろ理不尽だった
それでも一つだけ、今より上手かったことがある。
それは、人をあまり露骨に評価しないこと。
もしこの文化を、ほんの少しだけ取り戻せたら。
少子化対策は、案外無料で一歩進むのかもしれない ( ˘ω˘ )
「――星間覇道 ―― すべてを失った少年貴族と、それを値踏みする女海賊が、帝国の内乱に関わる話」という宇宙モノを連載中です。
よかったら読んでみてください (*- -)(*_ _)ペコリ
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