表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

女神へのお供え物は、お茶とプリンで。

「そういえば神様へは、お供え物って普通するのよね・・・」


「あー喉かわいたわー、死んじゃいそう」


「私、甘い物も好きなのよねー」


あくまで独り言ではあるが声が大きい、俺に対して強要(きょうよう)しているのだ。



(死んじゃいそうなのは、俺かも)


俺は無言で立ち上がり、冷蔵庫めがけてタタタッと、かけていった。


冷蔵庫には、2リットルのペットボトルのお茶と、たしかプリンが入っている。



お茶を(そそ)いだコップ、プリン、小さなスプーン、


手づかみで女神にもっていく。


トレーがあれば、乗せてもっていった方が丁寧だが、


男の一人暮らし、必要性を感じないので持っていない。



「どうぞ、お供え物です」


女神の前のテーブルに丁寧に置いて、ひとまずテーブルの対面(たいめん)に座った。




「ん、ありがとう」


「ゴクッゴクッ」とお茶をのみ、「モグモグ」とプリンを食べ始める。


「これ、美味しいわね」



気づいたのだが、自分からは女神に触れられないが、


見た限り、コップもプリンも持っている。


女神から物を触れられるのだろう。


勢いのある飲みっぷり、食べっぷりをしばらく眺めていた。



「あーーあ、飲み終わってしまったなーーー」


「まだ、飲み足りないなーーー」


そんな声を突然女神が上げたので、思わずしまった、しくじったと悟って


また急いで冷蔵庫からペットボトルのお茶を持ってくる。


「どうぞ」


とお茶とトクトクと注いでいると、話しかけられた。




「あぁ、私食事も出来るし、私からは何でも触れる事が出来るの」


「神の特権、良いでしょ」



ギクッとする。


きっと、心を読まれている・・・・


「あの・・・心を読みました?」


「ウン」


「あの・・・心を読まれると大変困るので、止めて頂く事はできますか?」


「その願い叶えます」


そう答えながら、ゴクっと一口お茶を飲む。



「のび、安心して悪いようにはしないわ」


「まずは色々とお話ししましょう」


女神から、ここに来た経緯(けいい)をやっと聞く事となった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ