第3話 ー黒衣の者ー
黒のローブに白い髪の毛、の者が杖をついて歩いている。
黒ローブの者はカルス=ロウムといった、髪の毛はまっっしろで真っ赤な目が放つ異様な不意気が周りを凍り付かせる。
しのぶとルドールはその脇を通り過ぎようとした。
が、それを黒いローブの男が止める。
「なんにようだ」
ルドールはいった。
「いやね、お前さんはどうでもいいのさ」
「どういうことだ?」
「貴様、シャルレーネだな」
「知らないそんな人」
フルフルと首を振る。
「そんなことはどうでもいい」
ブンと剣が向かう、がその剣をルドールは防ぐ、
「おいおい、いきなりじゃねーか」
ジャンプして正面に立ち、ルドールはカルス=ロウムの前に立つ
「フランベルジュか」
横なぎに切り裂くフランベルジュが空を切る。ジャンプしてかわすも、それを予想してたように追いかけて縦に切る。
プシャーという音と共にルドールの顔に傷がつく、
「てめえが初めて…」
と、いうが早くフランベルジュが空を切る。
「向上くらい…」
今度は斜めに剣が走る。
繰り返し剣で、追い打ちが襲う。
「させろ!」
「さあな、俺には関係ない、お前がどのような経緯でシャルレーネと知り合い味方に付いているのかもな」
「じゃあ…」
「聞く耳もたん」
実際に剣を受けるので手いっぱいだった、剣を合わせてもどんどん押されていくばかりだった。
剣が合わさるうちに手数が減っていくルドール
やがて、剣を持っている方がつらくなる
『これほどの相手がいるのか、世の中つれえぜ』
持っている力が奪われる。
その瞬間、ルドールの剣が手から離れた。
「なっ」
剣を持つ手が力奪われる。
両手で扱っていたために、反対側の手も力を失っていた。
そしてその剣は別の方向へ向かう。
しのぶの方だ。
「あぶねえ!」
と叫んだが遅かった。