第三十九話
作者 栗原雪
竜崎を含め、森林地帯に入ったのだった。
最後の石を守っている場所ということもあって、神聖な雰囲気が漂っている。
道自体は言うほど険しくは無い。
土の上に、ツタがいっぱい広がっている。
引っかかったら転んでしまいそうでそれだけが難点である。
出発してからそれまで、一言も喋っていなかった竜崎たちの沈黙を破ったのは美咲であった。
「あの、最後の石ってどんな見た目なんですか?」
その質問に答えるのは、やはり説明の上手いぽち子であった。
「夜空のように深い青色の石だ。 でも、ただ青ければいいってものじゃない。その石は透き通っている。」
ぽち子は、慎重に特徴を述べた。
「なんだよ、そんな石だったらその辺に落ちてるじゃないか。」
確かに、ここまでくる時に見た石は青く透明なものがいくらかあった。
しかしぽち子やトカゲ人間、先輩もそれをガン無視して通りすぎていた。
「最も重要な特徴がある。その石の中に黒い物体が入っている。それが日光にあたったときには、黄色に変わり月を現し、逆に月光に当たると燃えるような赤に変わり、太陽を現す、そんな石だ。」
次に、井上が口を開いた。
「似たような石は一杯あるんだが、色が変わらなかったり、太陽に当てると色が変わるけど、月光はダメとかFakeがあるから探すのに時間がかかる。」
「何で、そんな特別仕様なんだよ・・・。」
竜崎は、ボヤキながら前に進んでいった。
すると、一気に視界が開けたのだが・・・。
「何ですか、これ・・・。」
桜井は目をまん丸にした。
そこにあったのは、何千もの青い石が覗いている地下への入り口だった。




