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ぬいぐるみ(?)戦記  作者: 人喰いウサギ
9/15

俺は本気を……ダシタクナイ!

9。



゛…私、幽霊なんです!゛


顎を引き、両の拳をその顎に添え…相手を上目遣いに視認する…だと?!


…あ、あれは伝説のピーカブースタイル!?。



いや…超古代に失われた秘法゛ブリ。゛…なのか?




えと……幽霊?


………何この人…突然。



…全く…何、言ってるん…。



「!?」



透け、透けるんですけど?!

…透けてるんですけど、この人!?



それに…。


…近い!

近い近い!近い近い近い!!


貞○さんバリに、向かいのドアから這い出て…近付いて来るんですけど!


恐い、恐過ぎ!



゛す、すみません!…私、余り目が良くないもので。…つい…゛



………へ?



確かに、昔懐かし瓶底眼鏡を掛けていらっしゃるが…。



幽霊って…視力下がったまま為るもんなの?


ちなみに俺は、視力下がってないみたいだ…。

見え方に違和感は、ないな…うん。



…………まあ幽霊を自称する、多少イタめの女マジシャンが見えるようにはなったが…問題ない。

そう、全く問題ない。



゛問題あります! 大ありです!…確かに私、女魔術師ソーサレスではありますが…゛



何が違うの?



゛あなたが仰ってるのは奇術師さんの事でしょう? 私は魔術…゛


あああああうあいあああああああああ!


゛な、何ですか…突然?!゛



聞きたくない聞きたくない聞きたくない!



゛は、話が進まないじゃないですか!゛



いや!進めないでいいから!

もう少しだけ、希望を下さい!


もう少しの間で良いから、異世界転生モノの可能性から逃避させて下さい!


お願いします!!



゛…まあ困るのはあなたですから…そこまで仰られるなら、もう言いませんけど…゛


ありがとう!



それで、君…。


゛あ、申し遅れました。私は…スターマと申します゛



あ…これはご丁寧に。


まあ…そつない挨拶の仕方から…。

いい所のお嬢様という存在゛だった゛のかな?


えと、それで…スターマさんは何でここに?



゛あ、はい。それが…この宿の上空を散歩してたら…゛



へぇー。

最近のマジシャンは空も飛べるんだー?

ふーん。



゛…………あの?゛



何?


゛…こういう自己欺瞞的な自虐行為って、見てるこちらが…居たたまれないのですが…゛


そうかイ。

だが俺ハ、大丈夫ダ。

マダ俺は、本気だしテないし。


出シたくなイし。


゛ほら!やっぱり何か言動がおかしいですよ…もう、止めて! 認めて楽になって…゛



お、俺は…本キ、ヲ出さナイ。

ダサナイ、ダサナイダサナイダシタクナイ。


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