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ぬいぐるみ(?)戦記  作者: 人喰いウサギ
8/15

心の迷宮に、ゴーストが1体現れた?

8。




俺は支配者だ…。



お昼過ぎにも拘わらず薄暗い、この空間の…。

…絶対的支配者!!



「…………………」



何たる全能感だ!


俺は、今、この瞬間に!

静寂なる…この暗黒空間を完全に支配しているのだ!!



「……………………………………」



……さ、さあー…来るがよい!

我が暗黒のしもべ共よー!!


「…………………………………………………」



ドムダムドム!!

いきなりドアが激音を発した!


ヒッ…。


『うっさいわよ?!』

ドアの向こうから威嚇音と、くぐもったローテの怒鳴り声が聞こえてきた…。


………び、びっくりした!


ポルターガイストかと思った…。



……………え?!

聞こえんの?!……ドア越しに!?


………ふむ。

どうやら俺の…心の声は意思とは関係なく無作為に伝播するのかな?


何とか…伝えたい時に伝わって、伝えたくない事は伝わらないように出来ぬものか…。


俺は別段、秘密主義な人間ではないが…。


心の声が全開というのは色んな意味で頂けない。

俺にも男の子の時間や、この世界に関する独考の時間が必要だからな。


第一………この先どうなるかは分からないが…。

口よりも手足が先に来るローテのような手合いと同行するなら…。


………何とかしないと、身が持たん。

あの調子じゃ、いつ『手が滑った』的なクソ詰まらん状況で殺害されても、可笑しくないからな…。

ある意味、喫緊の課題…最優先事項だ。


…………今も、ドアノブに逆さ吊りにされてるし。



………………………………………………はあ。



まあ、ローテ以外の人間との会話の機会が未だないから…結局のところ何とも言えんのだが。


何かこう…ご都合主義的な素敵スキルとか発動しないかなー。

それか『こうすれば、絶対出来るようになります(確約)』みたいな少年漫画チックな修行方法とか無いかなー?



「………………………………………………………………」



………………はあ、切ない。




゛ありますよ…。゛



あん?……………おわ?!



そいつは…。


スー…。



向い側のドアを音もなくすり抜け、俺の側に近寄って来る。


くう!…逆さマジシャンか?!



゛違います! 私は立派な…幽霊です!あと、逆様なのは、あなたです!゛


そいつはファイトスタイルを取って…。


……元気に自己紹介した。


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