いや、まだ異世界であるという確証は…。
5。
よう。
俺だ、そして……街だ。
えーと、中世ヨーロッパっていうのか…。
そういう異国情緒溢れる街並みが、逆さに流れて行く…。
相変わらず俺は、逆さ吊りにされてるよ。
……結構な人混みだ。
バザーか何かの中を、
ショートカットしているみたいだ。
正直、滅茶苦茶…他人に当たるし、揉みクチャにされる。
何か、興味を持った子供が…。
俺のプリティヘッドを鷲掴みにして来て、
危うく首がもげる所だった。
「……………………」
まあ、それは置いといて…。
この地域…というか世界が、異世界である事が…決定したようだ。
先ほど俺に、無礼を働いた子供もそうだが…。
…けもミミが、生えていた。
あの耳元の動きは、リアルだった…。
リアル けもフレが…ここにはいる。
そして、その辺りを獣人系だけじゃなく…他の種類の亜人達も、平然と闊歩している。
そして、俺を担いでスタスタ歩く彼女…。
ローテ嬢もその辺りの事実関係に驚く気配がない。
逆に、知合いか何かに笑顔で挨拶したり、されたりしている。
そんな衝撃的な事実を、逆さのまま知った俺とローテは、ある建物の前で止まった。
まあ俺は、連れ回されてるだけだがな…。
『民泊:阿蘇屋』
………はあ?!
…か、漢字!?
それも何で…日本語表記なんだ?
………そう言えば、ローテとは会話出来てたな…。
え?なに?
…どゆ事どゆコト?
ここ、やっぱ異世界じゃないの?!
…………日本のテーマパークか何かか?
じゃあ。
このぬいぐるみの身体は、何だ!
着ぐるみじゃないんだぞ?
正真正銘のぬいぐるみだぞ!
…………えーと。待て待て…。
状況を整理しようじゃないか。
……………いきなり山の中の洞窟内で目覚めて?
…………日本人としての見識は保っていて?
………身体はぬいぐるみで?
……鬼みたいなビキニアーマーが存在して?
…ケモ友がいて?
日本語圏?
…………………………結局、分からん。




