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ぬいぐるみ(?)戦記  作者: 人喰いウサギ
2/15

ビキニアーマーが、1体現れた。

2。



……本当、どうなるんだろ。



「…………………………………」



まあ、悩んでても解決しなさそうだな。

本気で、能力もアイテムも渡して貰えそうにないし…。



よし、そういう事なら…。



まずは今、俺が何処にいるのか?……だな。

まだ、元の世界なのか、異世界に来たのかも分からんしな。



その辺を歩き回ってみるか。

とりあえず向こうの、明るい方に行ってみよう。



テクテクテクテク。



「………………!」

出口…否、一本道だったから出入口発見。



外の様子を……チラリ。



ふむ。

目覚めた時から、思ってはいたんだよなー。

この身体、何故か夜目が利くし。



どうやら俺は…。

岩山みたいな所に出来た、大きめの亀裂の奥に居たらしい。



「………………………………」



外には、何もいない。

動物や虫達の、鳴き声一つしない…。



…………………おいおいおい。



異世界転生モノと思いきや、タイムスリップアドベンチャーとかじゃないだろうな?



人類どころか生物全般が一旦滅びて、植物と微生物しかいない………ような、そんなクソゲーみたいな設定とかじゃないよな?



「………………」


………………洞窟に戻るかなー。



「…お、おい!…そこの貴様!」



ん?

右側からか…?


…女の、声?

良かった…人類が生存する世界なんだな。



「おい…ちょ、止まれ!」



おわ?!

何だ、この女!

ピカピカ光る…巻き角が生えてるぞ?!


むう…。

やはり、異世界である可能性は捨てるべきじゃないのか……しかし、この金角女。



「………………………」



気温が高いからか、体温が高いのか知らんが…。



「止まれ!こ、こっちに来るな!」



確か…ビキニアーマーとか言う、女性用の防御装備だよな……あれ。


まあ…これを、防御装備に含むかどうかは微妙と言わざるを得ないが…。



仮に、この地域がとても治安が良い所だとしても…こんなトレッキングコースみたいな場所で、下着か水着姿で彷徨くなんてあり得ないよな。



「………………………………………………」



…随分と奔放なというか、ハッキリと破廉恥な格好の女だな…。


大体 ビキニアーマーの、戦闘での有為性や必然性ってあるの?

いや確かに、通常の騎士鎧よりは格段に軽いだろうけどさ…。



…………………否、待て!


軽々に判断しては、大局を違えるぞ!



そうか!


水中での稼働を、機動…ではなく運動性を主眼に置いているのか…。



「………………」



何か、引き釣った表情で俺を見下ろすビキニアーマー女。



まあ、とりあえず話し掛け…。



ドゲシ!ガスガスガス!ボコバコベシ!!



「と、止まれと…近付くなと言っただろ!」


俺の意識は、暗い井戸の底に沈んでいった…。

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