女性って……怖いですね!(テヘペロ)
14。
…………………………………ふむ。
やっぱり《俺》には…怨霊怪異自体への恐怖とかはないみたいだな…。
…目前で、あんな大量…。
かつグロく量産される霊達を見せ付けられても…。
…………怖くない、な…。
…やはり、怖いのは…。
゛唖゛、唖゛佗゛シ…ノ、ア…タ゛シの、運命いいぃ…ぃ…゛
…しきりに『運命論』を口にする…。
ちょっと夢見がちでイタ気な、そして大変迷惑なヤン系ゲ○女、スターマ女史。
……………………………………………………………………………………。
…ブルッ…。
………………うん、怖い。
女性に、こんな至近距離から怨嗟の声をゲ○と一緒に吐き掛けられても動揺しない、ハートの強さは…。
生憎《俺》は、持ち合わせていない…。
体と言うか、魂が拒否するような……ある種の根源的な恐怖が…。
《俺》を初めての金縛りに誘ってくれている…。
《俺》の現状に対する率直なご意見は…。
早く、早く…この悪霊女と縁切りしたい!である。
正直、ローテに逆さ吊りでフン縛られてなければ逃げ出したいほどだ…。
……もはや怖すぎて慣れてしまいそうな程、ヤバい感じの安定した怖さ、と言っても過言じゃないだろう。
………………正直、自分でも今…何を口走っているか分かっていない。
ただ…。
……間違いなく、この世で一番怖いのは……憎悪に狂った女なんだな…。
………という実感と、それに伴う確信だけは本物だった。
…まあ。
『運命』…とか口にするからには、何らかの悲運を背負っているのかも知れない…。
職業柄 魔術までが使えてしまう…ようだし。
…………でもね?
…こんな形で、とは言え…。
知り合ったばかりの、赤の他人である《俺》に……チャラ男に対するヤン女の報復みたいな仕打ちをするのは間違ってると言いたい!
しかし、人間らしい…とは思います(まる!)。
……………ふう。
…まあ、こんなんでも『袖振り合うも他生の縁』という奴なのかな…?
とりあえずは…。
何とかスターマを落ち着けないと、またローテに…。
…って、すっかり忘れてたけど…。
ローテの奴、この緊急事態にも拘わらず静かだな。
………不感症か(霊的な)?
まあ…破廉恥な服装といい、ある意味とことん鈍い女だとは思っていたよ…。
よく、この状況下の道の真ん中で突っ立っていられるもんだよ。
いやはや、関心するやら呆れ果てるやらですわ。
さて、と…。
確かに吐き出された霊達は ただ、ボーっと突っ立っているだけで…。
……ん?んーーーー。……………何だ?
…すると何か?
もしかして…この世界じゃ霊ってのは、見えない存在なのか?……一般的に。
゛…がう、わ…゛
…ん?……………!?
゛違うわ…゛
正に憑物が落ちた…とは、この事を指すのだろう。
……あの夜叉のごときヤン女顔が、まるで…。
そう……スターマは菩薩の様な慈愛顔に取って変わっていたのである。
女って……怖い!?………………ねえ?




