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ぬいぐるみ(?)戦記  作者: 人喰いウサギ
13/15

また『使えないスキル』ですか?そうですか…。

13。




ズオ…オォオ…オオオ…オォ…オォォ。


……怨霊達の呻き声がする。



そして…。


゛爬痾唖唖唖痾唖唖唖唖唖…唖唖…痾唖痾唖唖唖唖唖…唖痾唖唖唖唖唖……゛


………ス、スターマの口から奇々怪々な声と…。



……吐き気を催しそうなリアル映像と吐瀉音としゃおんみたいな吐出音が…。

…大量の怨霊怪異おんりょうかいいと共に吐き出されている!



滝のように!


…そして、それらは……お………《俺》の…。



…顔の上に!!



正に、外道!

悪魔の所業であり断固抗議し、場合によっては裁判も辞さぬ覚悟ですよ!




いやいやいや!

いっくら腹に据えかねた事があっても、人の顔…。

……ぬ、ぬいぐるみのプリチーフェースに亡者をブチ撒けやがるなんてっ!



それに!


こ、この…やや粘りのある液体みたいな感触は、まさしくゲ○でしょう?!



お、《俺》!

まだ、異世界生活半日くらいなんですけど!?


何で、こんな会ったばかりの悪霊ヤン女に ヒドい目に合わされないとならないんですかねー?!


…ねー?!……ねー…………ね……………ぇ…………。



………そんな《俺》の、青年の主張も虚しく…。



遠慮も容赦も…何らの呵責もなく吐瀉物は顔面にバシャバシャ浴びせ掛けられ、有るのか無いのか分からんMPみたいな『大切な何か』を削り続けられている…。



そう…《俺》は無力だ…。


ただ この空間に…そして、この時間に在って この暴虐という事象を、現実を『諸行無常』として悟り切るしか無い…哀れなる存在なのだ。



…はあ………………セツナイ。


……しかも、ぬいぐるみ仕様の…樹脂製らしき円らな《俺ズ》アイには目蓋という高度機能の実装など無く…。



…よって、見たくもない状景…。


……いやさ惨状を見続ける事を強要される、哀れなぬいぐるみの姿が…そこにはあった…。




………ぐうぅ。…とにかく…。


…スターマが吐き出したゲ○…じゃなくて、怨霊たちは その辺をウロウロしている。


その数、既に20体ほど…。


今のところ…。

騒いだり、通行人に悪さをするような不穏な気配はない。



………まあ、今《俺》が受けてる仕打ちが十二分に不穏当な為、《俺》の分析や精神の健全性を保証する根拠には欠け、甚だ自意識自体に疑問が残るところだが…。




………しかし、まあ。



゛…烏腐、訃腑腐腐腐腐腐腐腐腐訃腑腐腐腐腐腐腐訃腑腐腐腐腐腐腐訃…゛


何故かスターマは、とても嬉しそうに…かつ、おぞましく笑っている。


笑い続けている…。


………顎関節症や脱臼が心配になるほどに。



…楽しそうですね?スターマさん。


まあ…人には色々あるからな、溜まってたのかな? ストレスとか、霊とか。



あ、人じゃなくて〈生霊〉か(本人曰く)

……いや、本体が生きているなら(これも本人曰くだが)……人間かな?




それに……。



……何だ?…さっきから…?


…………………………………………………………………………………………。


……ん?


…あれ?


何か……………この状況…。


……怖くない、のか?


…って言うか、段々どうでも良くなって来た気が……する?



…………………………………………何で?



……………………何か…また変な『耐性スキル』でも発動したのか?



……はん…またですか、そうですか。


…今度は何です?

前は、『空腹?耐性』だったよね?



………………………………………………………………………………………。



……分かった分かった、はいはい。

毎度お馴染み、自問自答のお時間ですね?


そうですね。はいはい、自分の脳ミソで考えますよー。

………ぬいぐるみですけどね。


目も瞑れない、縛りがキツ過ぎて顔も背けられない、ナビ妖精さんも出てくる気配なし、オマケに逆さまのまんま…。


正直、身銭切ったゲームなら『こんクソゲーがあああ!!』ってアパートの壁に投げ付けるレベルの不条理な環境ですわ、ホンマに…。




……………ふう、さて。



………発動?のきっかけは…………何だ?


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