絡まなかった思考
「みーつーむー」
のどかな朝の登校中に光無は抱きつかれていた。
だが、相手は残念ながら男だ光無に気安く抱きつける女子なんていたとしても愛音か真波あと、家族くらいだ
「なんだ、風波か」
「なんだよ、残念そうに」
「それより、昨日のラインはなんだよ、あー言うのはやめてくれ、」
光無はこう言うが実はニヤけて楽しんでいたとは言えない、昨日光無と風波は警察ごっこをしていた。が、それだけではなかったのは今はまだ話せない話
「任務完了」
「なんだよそれ」
「昨日のラインだよ」
「あぁー、あれか、昨日も朝も沢山ラインきてたからなー、」
「もてもては、つらいね?」
「お前ほどじゃないさ」
「どうかなー?うりうりー」
「ちょ、やめろって、みんな見てるだろ、」
「キャー風波君と黒影君がイチャついてる」
「ほんとだー」
「boys love」
「どっちが攻めでどっちが受けなのかなー?」
女子生徒が騒いでる中1人だけ冷たい目で見てくる
「お、おい愛音見てるなら助けてくれよ」
「本当に助けて欲しいのかしらねー?」
「もちろんだ!また買い物付き合うから」
「えっ!いいの?でも、それってデートじゃ、」
そう言いながら愛音は顔を赤くする
「デートも何も俺ら婚約者だろうが」
「キャーっ!黒影君男らしいー!」
「黒影君かっこいいー」
「俺の女宣言だーーー」
「これは絶対黒影君が攻めだわ」
「最後のやつは黙っとけ!それより愛音はやく」
「あ、はっ、はい!」
そう言いながら俺は波風から解放されたのだった
「そういえばさ波風君って、諜報員だよね?」
「ま、まぁそうだな、」
「朝から何話してたの?」
「少しな、愛音には関係ないさ」
「むぅー、婚約者なんでしょ?私!」
「それはそれだ」
「みつのばか!」
「はいはい、」
そこでラインの音がなる、元木からのラインだ
「きょ、今日よろしくな?」
「あぁ、わかってるさ」
俺はそう返事しておいた。
おっと下道からもラインがきてる、
「みっちゃん、後で例の話をしないかな?」
「あぁ、心配なんだろ?わかってるさ」
これがのどかな朝に起きた出来事だった