黒影家と怪しい影
光無が妹と戯れているころ、ある家では事件が起こっていた。30代前半の女性が2歳と7歳くらいの子供を守る様に抱えているのを、上から青年が見ている。青年の格好は白い服に白い髪の毛白い肌さらに真っ白なマスクと両目に眼帯をしている。
「ど、どうかこの子達だけは」
「、、、」
30代の女性がそう言いっているか、青年は反応しない。もしくは反応ができないのかもしれない。
だが、次の瞬間ことが進展する。
「ど、どうか、、、ぐはぁ」
「お、お母さん!」
「まんま、ねーねどうたの?」
「キャーーーーッ!」
「まんま?ねーね?」
30代の女性が子供に倒れかかり、7歳の少女もその時同時に意識を失う。残された子はその後何もわからずに息を引き取った。そして全身真っ白な男はスマホで報告していた、その画面にはこう書かれていた、
「そろそろできたんじゃないか?」
19時54分
「 任務完了」
20時14分
「そうか、俺はもう寝る」
22時56分
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黒影家
「みつー、りんー、そろそろご飯よー降りてきなさーい」
「はーーーい、」
妹がかぁさんにそう答え、膝から降りる。そして先ほど俺が撫でていた場所の髪の毛を整えている。
「にぃーにぃ、一緒に行こ!」
「あぁ」
俺はそう答えながら、撫でたところを整えたりして大変ならわざわざ撫でてもらわなくてもいいのにと考えていた。
「あら、またりんったらお兄ちゃんの部屋にいたの?」
「!、そんなことより、今日のご飯なーに?私お腹減ったー!」
妹は若干ぎこちなくそう答えた
「あらあら、ふふ、今日のご飯はピーマンの肉詰めと豚汁ときんぴらごぼうよ」
「えぇー今日学校でもきんぴらごぼうでたよ!」
「あら、そーなの?」
「うん」
そんな会話をしている中玄関から声がする
「ただいまー」
今は8時になるぐらいでしかも黒影家は4人家族なので今帰ってくるのは父しかいない。
「「「おかえりー」」」
みんなでそう答えながら父を迎える、そして4人で台所を囲んだ。
「でね、でね、」
黒影家では妹が会話の中心になって話している。
「あ、そんなことより、父さんとかぁさんはりんが少しだけ英語喋れるのしってたの?」
「あら、もうできたのね?」
「おぉ!りんはもう英語ができるのか、すごいな!さすが俺の子だ」
「あなたったら、りんに甘いんだから」
「む、、そんなことはない、なぁ?光無」
「そ、そうだね」
「お父さん、これで私もにぃーにぃと一緒に働けるよね?」
「それとこれとは、、」
「前に約束したよね?」
この時のりんの気迫は父さんより凄かったと思うのは多分俺だけじゃない。
「ま、、まぁ後4年くらいしたらだな」
「えぇー、まぁいいけどー」
そんなことを話しながら食べ終えて、風呂に入って寝ようとした時に通知が来た、通知には二種類ある一つは事件が起きたこと、もう一つは任務完了と報告されていた、光無はそれを見てニヤリと笑いながら、暗闇に堕ちていくのだった