変わる、変わった、変わってしまう、変わってしまいました。
僕の名前は神無下道記憶が無くなる前の僕は神無月雫と付き合っていたらしい。
実感が湧かない、だって僕はそこまでかっこよくもない、それに対して神無月さんはクラスでもトップぐらいの美人だ。ナーシャさんの話によると行方不明になった人もかなり美人だったらしいけど思い出せない。
そして今僕は何をしたらいいのかわからない。
正直困ってる。神無月さんも困ってるようだ。
だからこうなるのは必然だったのかもしれない。
「あの、神無月さん」
「何?」
「前の僕たちは付き合ってたみたいだけど、少なくとも記憶が戻るまでは距離をおかない?」
「私もそう思ってた」
「そっか、ならよかったよ」
そう言って僕は神無月さんから離れて元の席にはやく戻る、だって、神無月さん周りの女子の目が恐かったから。
「おい!よかったのかよ下道」
「声でかいって、元木」
こいつは最上元木記憶をなくす前までは僕を虐めてたらしいけど大して気にして無い。
「下道が別れたなら、俺は雫さんを狙うぜ」
「そうか、まぁ、頑張れよ」
「なんだよ、最初から無理ってわかってるような顔しやがって」
「だってほら、みてみなよ」
「あっ、そっか」
そこには雫と天井龍馬が楽しそうに話をしていた。
「だから、僕は距離をおこうって言ったんだよ」
「なるほどな、あの雰囲気に入り込む勇気は俺にもないぜ」
「だろ?」
「あぁ、」
「そんなことじゃダメだよ下道、そう思うよね?和也」
「真波あんまり他の人のことに口を出すのはどうかと思うよ」
「ぶぅー、」
「ぶぅー、ぶぅー、言ってるとブタになるよ」
「和也のバカ」
「ちょ、まってよ真波」
今話に入ってきたのは深海真波と椎名和也だ彼らは記憶を失ったけど頻繁にラインしていたから履歴とかが残っていた、結局は失う前とそこまで変わらない関係を維持しているようだ。
「お姉ちゃん今日も家に忘れたでしょ」
「瑠璃ごめーん」
「もー、しっかりしてよ」
この二人、設楽梨花と設楽瑠璃は姉妹でいつもこんな感じだ。だけどこの二人は他のクラスの人達と違うところがある。少しだけ記憶を取り戻したようだ。
だから僕は神無月さんに距離をおこうって言った
それならまだ完全に別れたことにはならないから。もし記憶が戻ったらまた付き合えるかもしれないから。
このクラスには空席が結構ある
42人のクラスなのに今学校に来ているのはその内の29人だけだ。




