りんの秘密
警察本部
「はい、わかりました、対処しておきます」
「うむ、頼んだ」
部屋にはトロフィーなどが置いてあり、この警察署のボスの部屋だということはすぐにわかる。
その部屋から出て来た青年は、歩くのが速くなって行き、そして走り出す。
部屋の中では話し声が聞こえる、電話をしているようだ
「銀助か、まさか、こんな事になるとは、光無はあの時のことを思い出してしまったようだ」
「そのようだな、俺の子も力だけ戻って来てしまっている」
「このタイミングで、効力が薄れるとは、最悪だな」
「仕方がない、今はあの子達の無事を祈ろう」
「そうだな、、最悪の場合あっちに行くしかないな、エルピスに」
「そうだな」
後にこの事件は2人の少年少女が行方不明と、その場所にいたほとんどの生徒が記憶喪失、ある青年の幼児退行、そしてその幼児退行してしまった青年のことを誰も覚えていないと言うなんとも言えない事件になる。ほぼ全員が記憶喪失で犯人不明、怪しいのは2人の少年少女だが、何のためにそんなことをしたのか、なぜ全員の記憶が無いのか、そして青年の記憶を何故失ったのか、これは実験みたいだと1人の警察官が言った。そしてこの事件はこう言われる。
記憶の実験と。
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中学校
にぃーにぃ、今頃頑張ってるかな、
りんは、そんな事を考えていた。
彼女には秘密がある。普通に考えれば分かることだ。
りんは、兄。光無に恋心を抱いている、この歳でしかも親族にそんな感情を抱くのは普通では無い
よって考える分かる、
そう、彼女は転生者だ。
彼女の転生する前は、なかなか有名だった。
りんが転生して2歳くらいになった時、こっちの世界には魔法がないことに驚いた。
魔法がないのに、とても発展していて、自分はどう生きたらいいのか全然わからなくなった。
7歳くらいになった頃だろう。
それまではなんとも思っていなかった兄がとても男らしく思えた。
自分はこれからどうすればいいのか、こちらの世界から異世界に行けるのか。なぜこの家の子として生まれたのか。
何も分からなかった自分に彼、光無は一言こう言った。
「お前は、物分かりもいいし、俺の補佐役になったらどうだ?」
今の状況に困り果てていた私は、それしかないと思い、兄についていく、
兄のことをずっとみていた、だから気付いたのだろう、兄の変化と、あのラインに。
最近の兄は、夜になると立ち上がって自分の手をグゥ、パァー、と確かめたりしている。
まるで自分の身体を確かめるように。
それに、たまに遠くを見ている時がある。
そしてあのライン、
私はたまに兄のラインをチェックするようにしていた。もちろん内緒で
そして見てしまった。
unknownからのラインの内容を。
「思い出した。あの時のことを、はやく思い出せ、思い出さないと大変なことに。今の俺」
と書かれていた。
当時は兄の痛い友達かと思ったが少しおかしい気がする。
確信したのはあの時、お父さんとお母さんが話しているのを聞いた時だ。
「ねぇ、あなた、最近みつったらこの呼び方嫌がるようになったのよ」
「なに?」
普通の話だと思ったがよく聞くとおかしい、何故なら今までの兄はみつって呼ばれても嫌がってなかったからだ。
単に呼ばれるのが嫌になったと考えてもいいが今は高校2年、そんな事でムキになるとも思えない。
「あっちの、みつが強くなってるのかも」
「そっか、こんど上に相談してみる」
「そうしましょ」
この時思った、兄は2人いるのだ。
そして、自分が付いていくべきなのは今の兄
だから、朝、りんはこう言うしかなかった。
「いってらっしゃい」と。




