愛音
「ちょっと、お手洗いいってくる」
「まってるよ」
光無はそう答えながら立ち上がりさっきからずっと視線を感じる方向に歩いて行く。
「何してるんだ?お前ら」
「うわだ!、、バレた」
「下道が隠れるの下手なんだよ」
「2人でデートか?」
「まぁーね」
「いつからつけてたんだ?」
「映画の時にねたまたまみっちゃん達が前に居たんだよ」
「気付かなかったな」
「みっちゃん、映画より愛音さん見てたもんね」
「どうせ、お前も雫さんばっか見てたんだろ」
俺がそう言うと下道と雫さんはお互いが黙ってしまう
「悪かったよ、で?なんでつけてたんだ」
「いや、そのね変なところで会うのも嫌だから後をつけて気付かれないようにしたんだ」
「で?本音は?」
「2人のことが気になりました」
「だめだろ、折角の雫さんとのデートが」
「あー、いいんだよどうせ今夜の晩ご飯の買い物だし」
「なるほどな」
「みっちゃん、そろそろ愛音さん出てくるよ?」
「ん、そうだな、、、もうつけるなよ?」
「わかってるよ」
そんな話をしてその場を別れる
「あれ、?光無どっかいってたの?」
「いや、少しブラブラしていただけだ」
「そっか、次はどこに行く?」
「んー、」
「私行きたいところあるんだけどいい?」
「いいよ」
「ありがと」
そして連れてこられたのは屋上だった、屋上からは俺達が住んでいる家まで見える。
「わぁ!凄く綺麗だよ光無」
「そうだな」
「、、、」
彼女はキョロキョロと辺りを見渡している。
「ねぇー、座って話をしない?」
「いいよ、」
「私ね、婚約者が知らない人だってわかった時すごく怖かったの」
「俺もだ」
「でも、光無に会えて本当によかった」
彼女はとても可愛らしい笑顔を向けてくる、さっきまで映画で泣いていたとは思えない、
「どうしたんだ?急に」
「なんかさ、光無が遠くに行くような気がして」
そう言いながらもたれかかってくる
「どこにも行かないさ、映画に影響されすぎだ」
そう言いながらそれを受け止める
「本当に?」
「あぁ、」
「なら、証明してよ」
愛音は俺の方に向きを変えて目を瞑る
「ん、、」
「私、初めてだからね」
彼女は恥じらいながらそう言った。
「俺もだよ」
俺の言葉を聞いて嬉しそうにしながら椅子を立つ
「よっし、そろそろ帰ろっか」
「そうだな」
帰り道
「光無、今日はとっても楽しかった」
「俺もだよ」
「また行きたいな、、、」
「そうだな」
「そうだ!私が今日買った水着あったでしょ?もうすぐで夏だし、海に行かない?」
「いいよ、行こう」
そんな話をしながら帰っていると愛音の家に着く
「じゃ、今日はありがとね」
「あぁ、」
そう言って彼女の姿は玄関の中へと消えていった
「私、不自然じゃなかったよね」
そう言いながら顔を真っ赤にしてしゃがみこんでしまった。
黒影家
「光無、、、聴いているのか?」
「あぁ、父さん明日は第1病院でしょ?」
「分かっているならいい、今日はもう寝ろ」
「はい、」
光無は二階に上がって行く
「はぁー、」
深いため息をつきながら、愛音とのラインをみて静かに眠りについた。




