プロローグ(日常)
「チッ!ここもか」部屋の中には一人の青年と本来なら青空のように光り輝く筈の瞳が、今では深海のように光が届かないほど暗くひとめで息がないと分かる少女がいた。
青年の名前は黒影光無、彼はまだ高一だが警察の第二特殊部隊に所属している、ただし手伝いとして。父が偉い人で自分の子の実力を見抜き所属させている。将来が約束され一応婚約者もいる。
「ねぇー!どうしたの?ボケーっとした顔して」
「あぁ、愛音かべつにボケっとしてるわけじゃないよ少し眠たくてね」
「あー!またお父さん達にこき使われてるんでしょ!」
「まぁそうなんだけど」
「本当にしんどいなら教えてよね?一応夫婦になるんだしさ」
彼女はそう言いながら顔を真っ赤にしているこうして改めて見てみるとかなり美人だったりするこんな子が自分の嫁になるならとても喜ばしいと思う。かなりうるさいところがあるがそれ以外はほとんど俺のストライクゾーンになる、遅くなったが彼女の名前は貴導愛音婚約者になるまではクラスが同じだけで特に何も思わなかったが、自己紹介だけは印象に残ったのを覚えている。
「あなたを導く愛の音いろで、たかどうあいねっていいます!皆さんよろしくお願いします!」
その自己紹介で男子だけでなく女子の心もわしづかみにするぐらいだったのを憶えている。
「相変わらず熱々だねーおふたりさん」
「深海やめておけ」
「もー!真波やめてよー!」
「でもでも、二人って婚約したんだよね?」
「まぁ、一様してるけど」
そう言いながらチラッと俺の方を見て顔を赤くしていた
「え、二人って婚約してたんだ」
「何?和也ったらしらなかったの?」
「お前が知ってるのがおかしいんだよ」
今喋っているのは深海真波と椎名和也二人とも俺の幼馴染だ和也のほうは俺が愛音と婚約していたのをしらなかった様だ、まぁ聞かれなきゃこたえないからな。それに俺からすればこの2人真波と和也もかなり熱々だ正直3人でいるのはしんどかった愛音が転校してきて本当に良かった。
「おい!お前がなんでここにいるんだよ!この下道が!」
「、、、」
「君達やめなよ下道君が困ってるじゃないか」
「ねぇ、また最上君がいじめてるよ」
そんなひそひそ声が聞こえる中最上が下道を蹴り飛ばそうとして、その間に1人の少女が割って入った。
キーンコーンカーンコーンーーーーー
キーンコーンカーンコーンーーーーー
「席に付けーお前らー」
チャイムがなり何事もなかったかの様にいつもの授業が始まる。