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1600  作者: 火村虎太郎
売れないお笑い芸人大谷編
8/25

皿は回せないでござる・・


大谷達が大阪へ向けて出発してすぐに・・


「・・・寄る?」真田

「・・いや、急ぐでござる」三成


そう、三成の佐和山城は近いのだ。

昨日は無理せずに陣を張ったが、

もう1~2時間も走れば三成の城だったのだ。


「・・・ですよね」大谷


当然大谷はそれを理解。

そしてそのまま車を走らせていたら・・


「ポーン♪」「line♪」

「えっ!!!!!!?」大谷


「よしっ!ナイス!」真田


信じられない事が起こる・・


「うぜえ自動更新!おっせえ!」真田

「ま・・・マジか・・」大谷


アプリが自動更新された音とline通知が来た音だ


当然大谷のスマホも確認すれば僅かにアンテナが・・


「はぁ・・返信したけど既読にならないんだよなぁ」真田


ブロックされてんのかなぁ・・

イジメられてんのかなぁ・・って言うけど・・


「あっ・・切れた(園外)」真田

「ま・・マジか・・・」大谷


ただただ驚くしかない・・

一瞬だったが電波があった・・


「勝つ為に血が流れるのはしょうがないでござる」三成

「よく自分も使ってくれって言えるよね」真田


この時はその意味など分からないでいた。

ただただ動揺を隠し運転に集中。

このあと若君様に会うのだ、

言葉使いや作法なども気を付けなくては・・


そしてついに・・


「わぁああああこれが大阪城!」


圧倒的迫力だ。


そして・・


「よく来てくれた大谷と申す者」若君

「ははっぁ!!」大谷


真田ちゃんの推薦状の御墨付だ。

そして三成さんも・・


「大谷の知(歴史知識)は日ノ本無双でござる」三成

「では・・ウィキペディアからですが・・」大谷


簡単ながら関ケ原の布陣図・結果。

そしてその後起こる冬の陣・夏の陣・・


「この布陣で負けるのか?」若君

「う~ん・・圧倒的西軍有利でござる・・」三成

「・・・です。」大谷


まだ秀秋の裏切りは言わないでいた・・


「ですが・・歴史を変える為に来たと思っております」


俺が・・そして真田ちゃんが・・


「ふむ・・」若君


そしてしばらく若君と側近、三成さんが協議して・・


「大谷っそちを・・」若君

「はっ!」


そう・・歴史は変わりそうだ・・


「越前国敦賀郡2万余石与える!

 我が西軍の為に尽くすのじゃ」若君


「えっ!?」大谷


もしかして・・


「敦賀城主でござる」三成

「ほう・・さすが三成さん」真田


武将としてではなく、大名として。


「ははー!謹んでお受けいたし申す!」大谷


歴史を変える為・・


「よしっ!德川倒して未来へ帰るぞ!」真田

「ふむ・・某もお力貸しもうすぞ」三成

「はは・・」大谷


だが、敦賀城・・

三成さんはすでに気づいてるのか・・

秀秋が裏切る事を・・


敦賀城は福井だ・・

隣が秀秋の領地、大阪側は三成の領地。

これで秀秋は大阪に行くには大谷と三成の領地を通る事に。


いや、これが防衛ラインなのか?

東からすればこの北国街道は強力で避けるべきだ。

そして中山道の真ん中にはこれまた鬼神真田・・


「ふむ・・これで東海道に絞られたな」

「うむ追撃するのも絞られたな」

「ふむ。やはり勝利は・・」


完全勝利を・・家康の首を・・


なるほど・・

やはり関ケ原が合戦の場所になりそうだ。


中山道、北国街道・東海道どこを通っても関ケ原にたどり着く。


西方もここが防衛ラインだろう、

ここを突破されると京都・大阪まではすぐだ。


「・・若君っ私は本当に出陣しなくていいの?」真田

「ふむ・・三成どうじゃ?」若君

「東海道に絞りたいでござる」三成


そう・・歴史では真田は関ケ原に来ないのだ。

歴史を見れば少し謎だったのが今だと理解出来る・・


德川のバカ息子は史実通りだと関ケ原に大遅刻。

着いたのは戦がとっくに終わった後。

東方の主戦力と言われる戦力を擁していたのにだ。


その理由が中山道を進軍して、

真田率いる上田城に釘付けにされるからだ。


バカ息子は総戦力38000人で、

僅か2500人の上田城を落とせず・・


なぜ遅刻も覚悟してたった2500の城にこだわったのか・・


(プリウスだ・・)大谷


何より真田を恐れた・・

だが結果的にこのバカ息子の遅参のおかげで、

東方の勝利とも言っていいだろう。


まず、変えるのはここか?


「あのっ!バカ息子が総戦力で上田に来ます!」大谷

「なんと・・」

「敢えて中山道で来るとな?」


「ほう・・」三成


これで策の練り直しか・・

まだ戦までは時間はありか・・


「ふむ・・まずは国元でそれぞれの内政を仕れ」若君

「ははぁっ!」


そして大阪城からまた福井へ向かう事に。

真田ちゃんのプリウスに乗り・・


ともあれ、まずは・・・



「近こう寄れっ近こうっあはははは」大谷

「・・・・・練習でござるか?」三成

「・・・・おめぇ絶対クソ大名だな」真田


大名になったり!


「え~、我が藩のっ我が藩のぉ~」大谷

「・・・・・うるさいでござるよ」三成

「たかだか2万石がよ」真田


ちなみに真田ちゃんは3万8千石


あはは。もっと練習しとかないとね。


「・・・・・・左近と同格でござるな」三成

「武将より大名のが偉いんじゃないの?」真田


そうだ・・忘れてた・・

関ケ原で猛烈に輝いた男・・


三成に過ぎたるものが二つあり・・

島の左近と佐和山の城


三成が自分の4万石の半分を与えてまで召し抱えた武将・・


その佐和山城では・・


家臣たちがすでに評定を開いていて


「大谷と申す者が隣の領内へ入領だと!?」

「信用できるのか?その大谷と申す者!?」

「裏切られたら我が藩と三成様が狙われる事になるぞ!」

「左近殿はどう思われるか?」

「ふむっ左近殿のお考えが聞きたいで申す」


三成側近・・三成の懐刀・・

知の三成に無い、武のすべてを補う武将、猛将島左近


他の家臣からの信用も厚い。


「カチャっ・・ピーーーーっ!」



「こんな良き日に怒りたくはありません。

 私たちはチームメートです。どうか皆さん・・・」左近


元・・


警視庁警備部第〇機動隊広報係・・・


DJポリス・・島左近

一番最初に落ちて来た未来人・・・

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