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1600  作者: 火村虎太郎
売れないお笑い芸人大谷編
1/25

売れないお笑い芸人がタイムスリップ

西軍・若君(豊臣秀頼)・石田三成・秀秋(小早川秀秋)

東軍・德川家康・バカ息子(德川秀忠)





俺の嘘で踊る・・もう戻れない夏・・

破天なる夜の夢となり、消えていった音と風

抑えきれない胸躍る感情と絶望のせめぎ合いが、

俺にぐるぐると絡みついている。


一瞬のミスですべての俺の嘘まで溶けていきそうだ・・




城主「してっお主は、その『未来』という所よりやってまいったと!?」

男 「はい。どうしてこうなったかも・・突然この時代に・・」


はいはい・・異世界転生・・

いや、タイムスリップって奴だろ。


「この異国者を牢にぶち込んでおけ!」

「はっ!こっちだ!」

「ちょっ!自分は怪しい者じゃ!日本人です!」


時は西暦1600年・・8月・・

天守から流れ込んでくる夏の風が、

嘘を引き剝がそうと、体中にしがみついてくる・・。



「・・・殿っ、あやつ『東側』の者でしょうか?」

「・・ふむ・・よく調べろ。用心せよ戦は近いぞ。」


この城の天守に居る殿様に話しかける側近の家臣。



「・・・石田殿はその後何と?」

「・・殿に変わらず関白をと・・」


天下分け目の大戦は近い・・・

西側、東側双方が今は騙し合い裏切らせ合いの最中だ。

戦なんて戦う前に決まってるものだ・・


「・・・・ワシも牢に向かおう」

「はっ!ですがなるべく見えぬ所で!」


この家臣は万全を期すタイプだ。

もしあやつの含み針の毒が飛んで来ても大丈夫なようにと


そして東側の間者と思われる妙な着物を来た男の所に・・


「ですからーっ僕は大谷って言いまして~・・」


すでに尋問が始まっていて


家臣「・・殿っ・・」

城主「・・ふむ・・大道芸とな?」


この異国者の言葉では・・


大谷「売れないお笑い芸人なんっすよ。」


この時の前に居た時の中ではお笑い芸人と言うものだったらしい


「では、何かやってここに居る者を笑わせてみよ!」

「えっ・・いや・・その僕はツッコミの方で・・」


マジで?やるの?ツッコンでいいの?

俺、キレ芸なんだけど・・刀抜かれない?


「あの~・・では『小谷』って呼んでもらえます?」

「む?ふむ・・おい小谷殿っ!」


どうなんの?通用すんの?この基本芸は・・


「大谷だよ!!!バカヤロウ!!!お・お・た・にっ!!」


「・・・・・・スチャ!」

「カチャ!」

「ヌラっ・・」

「愚弄する気か!切り捨てるぞ!」


はいっ刀抜かれた~マジ泣きそう~


「せめてラストチャンスを!涙のラストチャンスを!」

「・・何を言っておるのだ?お主は?」

「さきほどは、涙のていくあちゃんす・・と申しておったぞ」


もうどうせタイムスリップしてんだ・・


「だけどもだっけ~ど~♪」


「ぷっ!こいつ急におかしな踊りを」

「ぷぷっ!だけどもだっけ~ど~だと?」


パクったってわかんねぇだろ!

いったれ!いったれ!全開で!


「♪そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!」

「ぶははははっ」

「くくくくく!こやつ笑わせるではないか!」


よしっ!初見でこれは絶対ウケるはず。

ここじゃあすべて俺の新ネタ・・天下取れるぞ・・


お笑いで天下取り!いやっ生き残るぞ!この時代を!

もう戻れやしないはずだから・・


「そんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!はいっ・・」

「ぶははははは!この大谷と申す者は!」

「腹がよじれる!腹が!」


さぁ・・鳴り響け・・

最後のシメっ・・行くぞ~っ


「ガタっ・・」

「・・・・オッパッピー・・」


大谷「オッ・・」


・・・・えっ・・・

・・・・・・・・・


えっ!?


う・・嘘だろ・・・


この俺以外にも・・居る・・・

現代人が・・


この・・


ひび割れた時の中に・・・

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