表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワンダーワールド  作者: 藤堂高虎
2/2

2話 人は何処かな…オークとオーガとギガオーガ


何はともあれ願いを叶えてくれたんだから感謝はしておこう。とりあえず、貰った力で無双しちゃいましょうかね!


「何が出来るかな?ってオレの頭の中の願いが叶ってるんだからなるようになるか」


「ぶごぉぉお!」


オークが手に持っていた木の棒でオレに襲いかかってきた。ふ、脆弱な武器だな


多分これが出来るはず、どうせならめっちゃカッコつけるか、この世界のオレはスッゲーキザなキャラ設定でいくぞ!中二病全開!!


「火纏、炎波!」


オレが頭の中で想像していた願い事、最強の力は魔力を自在に具現化して纏う力!火魔装って名付けようかと思ったけど〝ヒマトイ〟ってスーパーに中二病全開でお送りしていこうかと思ってね!


あれ?思ったより炎が小さいな、予定では体を厚く覆う筈が所々空いてるし


「ぶごぉ!?ぶごぉ!!」


襲いかかったオークは全身に火が燃え移り地面をのたうち回っている


んー、全王神め。オマケするとか言って魔力は大した事ない状態にしたな。ケチ神じゃないか


ーレベル1でその魔力は怪物並みですよ?それにこの世界では既に最高水準の魔力と魔法です。文句があるなら元の世界に戻して二度と人と話せないくらいの嫌われ者にしてあげましょうか?


うぉ!びっくりしたじゃないか!全王神それはどういう意味なんだ?レベル?それとそれだけは勘弁してください。感謝してます本当に


ー全王神である私を怒らせないでくださいね。そろそろ敬ってください。この世界はレベルが存在し、戦ったり敵を倒したりする事で上昇する仕組みになってるんです。だからあなたは強くなれるので安心してください。もう私が出てこないでいいように悪口は辞めてください。こう見えて繊細なので、では


ふぅ。死ぬより酷い目に合わされる所だった…


「まずは、このオークをっと…え?」


火達磨になったオークは身動きしなくなったと思ったら光の粒子となり消えていった。その場にはオークの耳が残っている


「これが…ドロップ…完全にオレの理想とした世界じゃないか!全王神様感謝致します!」


歓喜に浸っていると不思議な感覚が体を走った


ん?なんか今、レベルアップか?変わった気がしないけどタイミング的にそうだな


オークの耳を恐る恐る拾ってポケットへ入れ、とりあえず歩き出すことにした


とりあえず森を抜けて、人がいる所を探そうと決めて森を進んでいるとふと思った。自分のレベルとかって調べられるのかな?鉄板なら鑑定とかで分かるはずだけど、さっきからどうやっても出来ない…


1人で鑑定!ウィンドウ!などブツブツと呟きながら歩いていると少し拓けた広場のような所に出た


「お!焚火の後って事は人だ!」


ここで野営していた人達が帰って来るのを待って友達になろう!まずはそこからだな


焚火に火を付け直して近くに置いてあった肉を勝手に焼いて食べていると森の方からざわざわと人の気配がしてきた


待ってました、肉を食べた事は謝って、友達になってくださいって言うぞ!


「ぶごぉ!ぶごぉ」

「ブゴォ!ブゴォ!!」


……まじか


「何でお前らやねーーーーーーーん!!!」


八つ当たりだが、もう数時間も歩きっぱなしで人に会えるとテンション上がってから因縁のこいつら登場で怒りが爆発した。完全に八つ当たりだがね


「火纒・炎波!!!」


オークを倒す前より火は大きくなっていないが全身を隙間無く覆っていた


レベルアップしたんだな。とりあえずここのオークを全滅させたらまだ強く、ん?ツノがあって一回りデカイやつが混ざってるな。オーガってところか


「お前ら、オレと会ったのが運の尽きだ。オレの糧となれ」


くぅーー!かっこいいオレ!


ーださ


ん?なんか今声がしたような…気の所為だろ


一斉に襲いかかってくるオークやオーガは近付くだけで火達磨になっていく


うんうん、チートだなこの力!楽し過ぎる


群れの中に入っていくだけで燃え尽き絶えていっていく様を見て爽快感を覚えた


「なんか心を失ったような気がする…」


「なんて思わないけどな!ここではオレが最強なんだ!やりたいようにやらせてもらうぜ!」


決して格好は良くない動きで殴ったり蹴ったりぎこちないが戦闘の雰囲気を楽しんでいると何かの気配を感じた。間違いなくラスボス感がする


「ブォゴォァァァァァア!!!」


木々を押し倒しながら巨大なオーガが現れた


で、でかい…5メートルはあるんじゃないか


「仲間をやられて怒ってんのか?悪い事は言わん、このまま立ち去ればお前の命だ、っうわ!!!」


巨大オーガの咆哮で体が吹き飛ばされた


ちょっとヤバイ気がして逃がしてやるぜ感を出したけどまぢでヤバイ気がする。てかこれまだ無理ゲーだろ!


ーおそらく


やっぱりか!ってか全王神!オレ勝てんのこれ?


ー…御愁傷…


そっか、逃げるか


ーそれも無理でしょう。ギガオーガは見た目に似合わずスピード特化型の魔獣ですので、人間には到底敵わない相手です。では


では、じゃねーぞ!弱点だけでも教えてくれ!


ー…ただいま留守にしております


分かったよ!自分で何とかするよ!くそ!


「雷纒・雷波!」


これでスピードはなんとか…って速!!


「ブォゴォァァァァァア!!!」


ドッと前脚を踏み込んだギガオーガは一瞬で距離を詰めると巨体を活かしてタックルを決めてきた


「かっ、はぁ!」


木に叩き付けられ息がつまる


ちょっとまじでヤバイ、このままだと…死ぬ


「まさかこの世界に来て数時間しか経ってない上に最初の中ボスキャラにオレの考えていた必殺技、これを使うことになるとはな」


「ブォゴォァァァァァア!!!」


また踏み込んで高速タックルを放ってきたギガオーガを確認した


「鉄纒・黒鬼!!」


全身を黒く光る鉄の鎧を身に纏った。説明しようこの鎧はオレが想像したマトイの中で最強の防御力を誇る力で絶対に破壊不可能の鉄を全身に纏ってーーー


「ちょ、かっ、っってぇぇ」


タックルを受けたオレの体は後ろに立ち並んでいた木々を吹き飛ばし何度も何度も地面、木、地面、岩、とぶつかりながら吹き飛ばされた


よ、よし、鎧は無傷だ…中身がスクランブルエッグのようになりそうだけど何とか耐えれたな…耐えたって言うのかこれ…


「ブォゴォァァァァァア!!!」


容赦無くギガオーガはトドメのタックルを放ってくる


あー、楽しかった…新しい数時間の人生


もっと色々したかったなぁ…


「生存者発見!黒い鎧を着た剣士のようです!相手はギ、ギガオーガ、ーーーさんどうしますか!?」


「撤退戦!森を抜ければ何とかなる!ーーーは生存者を担いで先を走れ!ーーーとーーーはギガオーガを引き付け…ーーー」


意識が…オレ…助かったのか…


新しい世界に来ても結局1人では生きていけないのか…


そりゃそうか、人って字は人と人とが…


ー真面目にやれ


………



「…うぶ?ねぇ、だいじょうぶ!?」


「ん、んん」


あれ、夢じゃなかったのか。死に際に都合の良い夢でも見てんのかと思ったが


「ジークさん、生存者が目を覚ましました」


可愛い風の女の子の声が、ま、まさかのヒロイン!?


「お、やっとお目覚めかい。君、名前は?どうして正式な依頼も受けずギガオーガと戦闘していたんだ」


オレはハッと思い出し辺りを見渡す


「だいじょうぶですよ〜、もう安全地帯の草原に野営してるので〜」


ま、またヒロイン登場!?


「オレは、地球って…」


待てよ。正直に話すべきか、信じてもらえるだろうか。実験モルモットとかにされないだろうか


「記憶が、無いんだ…」


「あれだけの戦闘の後だ、頭でも打ったんだろう。ところで不思議な魔法を使うんだな、最初は騎士風の戦士かと思ったが。鎧を召喚する魔法なんて聞いた事ないぞ」


正確には纏ってるんだけどね。んー、記憶喪失設定だからどう説明していいやら


「もうジークさ〜ん、ひとまずギルドに戻ってから話しましょうよ〜疲れました〜」


「そうだな、ひとまず、名前は思い出せるか?」


「黒木大河です」


「ん?珍しい名前だな。オレはジーク、こいつがニアでーー」


「クロキタイガさん?ニアって言います、よろしくです〜」


ピンク色したショートヘアの髪に僧侶的な格好だな、顔は95点


「マリア・イラストだ、よろしく」


金髪のロングに整った顔立ち、オレでもわかる。貴族的な地位の子だ。92点


「…シノブ、よろしく」


暗い、貞子のような子だ。怖い


「ゼフィールと申します。あなたからは只ならぬ気配を感じます、いつか手合わせをお願いしたい」


この人は剣士か、50代くらいか。使い込まれたような剣と盾だが手入れがしっかりとされているのが素人のオレでもわかる。こやつ、できる


「先に戻って報告してくれてる仲間も入れて、オレたちは8人チームで活動してるんだ。〝NINE〟って名前なんだが聞いた事ないか?」


首を横に振る


「あちゃ〜わたしたちのこと知らないって本当に記憶喪失なんだね〜」


こいつら有名なやつらなのか、最初の出会いとしては上々だな。ラッキーだ


ゼフィールに担がれ彼等が拠点としている町に向かって行く道中、色々な思いが頭の中を駆け巡る


最強の力を貰ったけどレベル上げが必要だ。こいつらは相当な強さなんだろうな、撤退とはいえあの怪物から怪我人担いで逃げ切ったんだから。ゼフィールは強そうだし戦闘について聞いてみるか。ギルドって言ってたな、まずは登録もしてみよう


あ!ニアちゃんの連絡先も聞かないとな


ー離れた通信手段は存在しませんから


やっぱり出てきたな!この薄情者!


ーただいま留守にしております


……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ