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剣士やめます  作者: てお
3/3

スターになれ!

苦笑いで鼻を擦っている西門の門番を一睨み


突如現れたツバメに動転し本来は門の横にあるドアで門を抜ければいいものをわざわざ開門する始末 指示するほうも悪いが開けるやつもどうかと


大きな門が開き門番がどうぞと手を上げる


せっかくなので真ん中を堂々と歩いてやった


『戦蝶の名を返上して番長に変えたらお似合いではないかい?』


なんか脇差しが喧嘩売ってるみたいだからとりあえず門から離れて近くの林へ


「戦蝶の名は勝手につけられた名前で自分で名乗った覚えはないわよ!つーか誰が番長だコラ」


『小さくはない胸を張って堂々と真ん中を歩く小さきも』


「んだとコラァァァ」


抜刀と同時に近くの木に投げる


がソウマは変身し木に軽々着地したのち地面に降り立つ


と同時にしゃがむ


「ちっ」


空振りした右足を引っ込める


舌打ちと同時にソウマの背後で木が倒れる


『ふむ、木こりなら斧いらずだな』


「あんたの舌もいらなくない?こっち来なさいよ痛みを感じる前に引っこ抜いてくっ付けてやるから!」


『一見暴力的に聞こえるが実は優しさが含まれた挑発だな・・・これも愛か』


『お二人とも会話になってませんよー』


『言葉以外でも愛は語れるのだよサヤ』


「ほらこれも私の愛だうけとれぇぇぇ」


なんかウザいと思ったので渾身のアッパーを放つ


『ならばツバメの愛に答えて先行、偵察にいくとしよーかーなーぁぁぁ』


放たれたアッパーを踏み台にソウマは飛んでいった


「あのまま星になればいいのに・・・」


『あはは・・・絶対無理でしょね・・・』


「ま、いいわ ソウマには期待してないし二人で盗賊共を蹴散らして報酬総取り、そして次の町迄の旅費が一気に貯まるはず!」


『はい!がんばります』


ツバメは鞘から刀を抜く


抜き放たれた刀身は白く刃は無い


「さぁ私の愛刀に撲殺されたい奴はかかってきな!」


啖呵をきると同時にサヤを上段に構える


『うしろっ』


振り向かず半歩右へ


「おらぁぁぁ」


ツバメの左ギリギリを大きめのナイフが通過する


「後ろから来るのに声出すとかアホじゃない?」


呆れ顔で背後から襲ってきた盗賊をバカにする


「うるせぇ小娘がぁぁぁ」


ツバメの首めがけてナイフを振る


上体を後ろに反らし回避、と同時に膝に蹴りを入れ盗賊の体勢を崩す


引いた上体を戻すと同時に


「誰が美娘だコラァァァ」


腹に一発ストレートをぶちこむ


そのまま腹に入った拳をねじり混むように下へ盗賊を殴り倒した


「かっ・・・」


腹に受けたダメージで悲鳴も出ず地面に叩きつけられた体はバウンドし浮く


「私を見下ろすなぁぁぁ」


浮いた盗賊の顔面に渾身の打ち下ろしを見舞う


嫌な音を地面に響かせ盗賊は頭から肩まで地に埋まった


「これで高さは同じだから子供には見えないでしょ!」


『頭埋まってますから・・・』


脱力し、への字になって埋まっている盗賊を見て危険を感じたのか回りから気配が消えた


「あっちに逃げたわね てかこんな近くにいるとか警備員も役立たずね」


『普通怒鳴って木を蹴り倒したりしたら見回り位来ますよ・・・』


「ど、どうせ来るなら全員くれば手間かからなかったのに!」


『ソウマいないのに?』


「か、肝心な時にいないとか役立たずにも程があるわ!」


『・・・ですね!』


サヤは星になりたくなかった





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