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大和さんの異世界漫遊譚 第二部【未完】  作者: 桒田レオ
《第二章・大和の隠し子!?編》
7/15

第一証人「黒鬼・大和」


「ちょ! おま!! 俺がパパぁ!?」

「うん。大和パパは、大和パパ」

「勘違いだろう!?」

「ううん。これがパパの写真だって、ママに渡された」


 二葉が差し出した写真を俺は凝視する。

 確かに、俺の写真だ。

 どこでこんなもん手に入れやがった……


 いいやそれよりもだ!

 この子が俺の子供ぉ!?

 んな馬鹿な!!


 俺は二葉をじぃぃっと観察する。

 ……た、確かに、黒髪といい、目付きの悪さといい、似ているかと聞かれれば、似ている。

 二葉は小首を傾げているが……



 う お お。

 そんな、そんな馬鹿な……ッッ


 でも、心当たりがありすぎて、ぐおおおお……ッッ

 いやしかし、避妊はしっかりしているぞ!! 妊娠はさせてない、はずだッ!!!!


 あー、それでも中途半端なのもあったし……


 ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 マジかよぉぉぉぉぉぉ!!!!


 俺の旅、ここで終了!!?

 この娘のパパしなきゃいけない!!?


 マジで!!?


 くぁwせdrftgyふじこlp


「……ふぅ」


 よし、ちょっと落ち着いたぞ。

 でも手が震えてる。

 あっ、ヤバい。


「ふ、ふたば、お前のお母さんは、今、どこにいる?」

「魔獣界」

「げぇぇぇぇぇ!!!?」


 マジか!!?

 よりによって魔獣界かよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

 しかも狐って、モロあいつの、万葉の支配下の種族じゃねぇか!!


 うわぁ、俺、終わった……

 色々な意味で、終わった。


「大和パパ、私と一緒に、いてくれる?」


 二葉が俺の袖を掴む。

 その瞳には、若干の不安の色が見えた。

 ……はぁぁ。


「とりあえず、魔獣界へ行こう。お前の母さんと話がしたい」

「……うん♪」


 そう、まずは二葉の母親から真相を聞かなければならない。

 本当にこの子が俺の子供なのか……


 ……うう~む。

 がんばれー、俺の記憶。

 なんとか思い出せー。

 がんばれー。

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