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私と君

作者:
掲載日:2026/05/16

何かがこの身体の中にいる

ずっと、その何かを知りたかった

でも、その正体を知るときはきっと終わりの時なのだろう

エンドロールは書きたくなかった


太陽の光を透かした君は奇麗だった

君は 誰かのおとぎ話のシンデレラでも

誰かを救うためのスーパーヒーローでもない

ただ 気がついたら 私の目の前に現れて

私の明日になってくれたんだ



薄暗い聖域で流す涙だって、きっと何者にもなれない

君のブルーライトで照らされた 私の顔は愛せない

君の完璧な瞳が、私を突き刺すたび

私は墜ちていった


夜光に誘われて 田んぼの真ん中を這う

蛍みたいに輝いている君は どん底の匂いを知らない

ヘドロぐちゃぐちゃのラムネを一口

その味は忘れられない

こびりついた垢を残していくように

アイデンティティは夜に置いて 後は朝を待つだけ


真っ白なカレンダーは 帰路を考えさせる

帰り道は どうしようもない性を教えてくれる

 

教えてくれないか


全身の血管中を回っているガラス片は

私の心臓のものなのか

それとも、路傍に落ちた君の忘れ形見なのか


明日を望んだ君と今に生きる私

どっちが正しかった?



私が君を飼っているのか 飼いならされているのかは

わからない

ただ、確かなのは

君を直視することは恐ろしかった

君の日輪が、私の殻を砕いて、私を殺すたび

私は現実ではない今に逃げ込んでいる


死にたいだなんて、ただの免罪符で

頑張るなんて、ただの慢心で

この気持ちだって、防御反応で

ただ、ありのままの私を見るのが怖いだけ

理想を捨てた抜け殻の君は私なんだろう

自分を信じられなくなった怠惰は

今も自分に嘘をつき続けている


それが私の喉を突き刺し、満たされない渇きを駆り立てるたび

私の胎の中で、君が産まれる

カサカサとさえずりまわる君の産声は、無垢そのもので

その白さが、私の色を薄め 私と世界との境界線を消す

いつからだろう

君の輪郭が見えなくなったのは


ああ、知っているさ 君が私を憎み続けてきたことも

最近は、どこまでが私で どこからが作り物なのか

その縫い目さえ 見失ってしまったんだ


ろくでなしを悟ったピエロは最後まで踊れるのだろうか

ああ、バッドエンドでも構わない

早く朝を知りたい


もう、わからないんだ


何が終わりで、何が始まりで

何が私で 何が君で

何が私の中で蠢いているのかすら


ムカデ

恋愛詩っぽくして、本当

の自分と理想像との違いをかいてみました

感想くれたらうれしいです

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