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魔法使いと皇の剣  作者: 123
1章 出会い
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馬小屋

 ジンはソルメーラと別れてすぐ、仲間達が待つ兵舎区を抜け、なるべく人に合わないよう馬を買いゴリョウ大陸から抜けれる船を探しに軽快に馬を走らせていた。


 スイレン国はその構造、周りを覆う滝から多数の魚が取れる為、海に隣接した町等は国土になかった。


 その為ジンはゴリョウ大陸にある、別の国にある町から海に出る必要があった。

 

 今や自身の服装は皇の剣とはわからないよう、みすぼらしい、簡易的な、肌着とズボンに羽織ものをしているだけだった。

 

 腰には刀を差している為、完全には隠せないだろうがこれがなければ、そもそもアルベストにいけないだろうし、魔物に襲われた際に面倒だと仕方なしに差していた。


 ジンはいくつか候補がある中、アルベスト大陸がゴリョウ大陸より西方に位置するため、近い側の国ブンガルを目指していた。


 ブンガルはリザード族が収める国だ、スイレンとの中は別に友好ではないが、国交を塞いでるわけでもなかった。


 何よりリザード族が多数のブンガル国は巨大な洞窟を切り崩して作られており、殆どがそちらに籠っている


 その他の町はリザード族と友好な民族達が形成して国として維持している、リザード族は強い戦闘技術はあるが政治事に疎かった。


 その為、リザード族が信仰する、大地の神を同じく信仰する民族達が集まり集合体になった国がブンガルとして正しかった。

 

 事象になった神を信仰する事で神々の支配から逃れ、同じ信仰により種族間で表面上友好を保つ国


 1つの成功帯ではあるんだろうとジンは思う、だがあくまで表向き、種族が違えば違いもでる、その為ブンガルでは闘いまでとは行かないが、軽い小競り合いが良く頻繁していた。


 ジンはそんなブンガルの港町ボブスを目指して馬を走らせていた。


 逆賊として手配を出すと言っていたがホウランならともかく、流石にブンガルなら少しは時間の猶予もある。


(船を何とかしないとな…)

 

 そうため息をついてジンは急いだ。


 港町ボブスについたのはスイレンの町を出て、2日目の朝だった、何とか町についた事に安心感を得ると共に

 ジンは馬小屋を探した。


 馬小屋は運の良いことに町の入り口ですぐ見つかり、せっせと馬に餌をあげていた老人に声をかけた

 

「すみません。馬を一頭預かってほしく、そして自分が引き取りに来ない場合はそのまま馬を貰い受けてほしいのですが」

 

 ジンが老人に話しかけると、老人はジンの足から眺めるよう視線をあげていき、ジンの顔に視線を合わせて話しを返した


「おかしな頼みだな。そんなに多くないがたまにあるよ、捨てるのかい? 故郷を」

 

 老人は今まで似たような頼みをされた事もあるようで話が早かった、何よりジンは喜んだ。


 前に頼まれたという事は同じ事を考えた人がおり、そしてその行く末を知ってる可能性がある事に

 

「似たような頼みをされた事があるんですね? 自分はジンと申します。貴方の考えてる通りかは分かりませんが、私の願いが叶えば馬を取りにくる事はありません。宜しければお話を続けても構いませんか?」

 

 ジンがそう言うと老人は改めてジンをみて

 

「構わんよ、わしは馬が手に入るだけだしな。わしの名前はユラ、こんな所で立ちながら話すと疲れる。馬の餌やりはもうじき終わる、奥の空いてる所に馬を繋いで中に入りなさい、どうやろその馬も疲れてるようだしな可哀想だ」

 

 ジンはユラに感謝をして、馬を繋いだ、短い間ではあったが自分をここまで連れてきてくれた馬に感謝の言葉ともう会わない時の別れをつげ中に入った。

 

 ユラの馬小屋は自宅を兼ねているようで、生活感が感じられた、置かれた申し訳ない程度の家具等からユラの他にもう1人家族がいるのが伺えた。

 

 ジンが中に入って待っているとユラは時またず

 自身の家へと帰宅した

 

「そんな所で立ちっぱなしで待たせて悪かったね、其処にでも座んなさい」


「有難うございます」

 

 ユラに促されるまま、イスへと腰をかけたジンは目の前に同じ腰をかけたユラに

 

「お話の時間有難うございます。いきなりですが自分は大陸を出て海を渡りたいのです、漁に出たいとうわけではなく⋯大陸を渡りたい。その船を探してます」

 

 ジンがそういうとユラは静かに

 

「そうだろうね、今まで何人かいたよ。内情を聞いた者もいた⋯何人かは馬を引き取りにきた。ただ何人かは戻らなかった。海に出たのかまでは分からないよ、そのまま何処か行っちまった可能性もあるし、大陸を渡る船を探してるんなら港にいる船乗りを捕まえて話しを聞くのが早いよ、ただ今まで町の噂では、大陸を今から出る船がいるってのは聞かなかったよ」

 

 ユラが話し終えるとジンは少し考えた、馬置いていったものがいたが、町では大陸に向かう船の話しを聞いたことはない、ジンはユラに感謝して家を出ようとしたそんなジンの背中にユラは。


「昔ね、わしの息子も大陸を出たんだよ…ある時にね何を考えてかは、分からない、話す時間もなければ話しあった事もなかったから、生きて会うことがあったら理由を聞いてくれ⋯ジンと言ったね町に大陸に向かった船の噂は流れないけど確かに大陸を目指した馬鹿はいたよ」

 

 そういいユラは寂しそうに、部屋に置かれた息子の仕事道具を眺めていた、道具は今でも綺麗にされており、いつか帰ってきた時の為にユラが手入れを欠かさないのだろうとジンは思った

 

「有難うございます」

 

 短く御礼を言い家を出たジンは船乗り場へ向け歩き出した。

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