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  我が心は整う、神よ、我が心は整う、

  あなたを私は歌い奏でる。目覚めよ、我が魂。

  目覚めよ、竪琴、弦の奏で!

  私は朝焼けを呼び覚ます。

  私は民びとの前であなたを讃える、神よ、

  あなたを人びとの前で誉め歌う。

  あなたの善は遍く天へ届き、

  あなたの誠は遍く雲を引くので。

  あなたを天の上へ昇せよ、神よ!

  その栄光は全地に現れる。

  救いを、あなたの右手で、我らの声を聞き届けよ、

  そしてあなたの愛する者を救うよう!……


 司祭セシルはいつなんどきでも微笑みを絶やさない。

 朝の祈りには明るい笑みを、昼の祈りには快活な笑みを、夕べの歌には穏やかな笑みを、夜の祈りには静かな笑みを、いつも静かに湛えている。

 そしてその唇には歌がある。説教の修辞に音があり、散歩の吐息に節があり、念誦の韻に曲がある。

 事務書類に署名するにも鼻歌がつき、聖母子像に花を活けるにも口ずさむから、今日の日課がセシルの番だと、見えない所からでも誰もが分かる。日々の労働にも、短く整えた金の巻毛、青い瞳を輝かせ、仄赤い唇が嬉しげに歌を含む。

 すると人が寄ってくる。セシルの声は明るく、晴れやかに潤い、誰の耳にも快い。何万という人が行き交う街でも、ただの一声でそれと分かるのがセシルの声だ。

 彼を訪えば、誰にでも微笑みを湛えたまま、親しく話す。すると誰もが自然に、今日の具合を伝えたくなる。セシルは一人一人、昨日の悩みが解けたことを確かめる。そして、今日もきっと、良い日になるでしょうと吟じる。

 セシルに言われると、きっとそれは実際に起こることなのだろうと思ってしまう。神を讃えるのに相応しく、とりどりの色を含み光を落とす薔薇窓の聖堂を、天を示すコントラテノールで満たす、その声で今日の感謝を祈り、明日の平穏を願うからだ。

 司教座聖堂の都市グロッケンシュタット。

 若い司祭は歌とともにある。

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