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世界が終わりを告げるまで  作者: なずな
エルフの聖域編
12/20

エルフの聖域編 10話必ず

ナセータは目を大きくあけ、口を開く。


「……お父さんが…?」


フェリシーは真剣な表現でナセータを見つめ頷く。琉やがたいのいいエルフ達もナセータを見る。ナセータは真剣そうな表現を見せ口を開く。


「…………必ず助けてくる」


フェリシーは少し笑って口を開く。


「うん。気をつけて…」


ナセータは頷いた。



「気をつけていってこいよー!」


琉とナセータはエルフたちに手を振りながら走って行った。



琉が走りながらナセータに問う。


「どうやったらあの檻を開けれるかな?やっぱり鍵とか?」


ナセータは走りながら琉を見て考え、口を開く。


「……どうでしょう?鍵穴とかも見つからなかったし……………」

『う〜ん』


2人は走りながら考える。ナセータが立ち止まり、琉も止まり口を開く。


「どうしたの?ナセータ?」


ナセータの顔が青ざめていく。口元を押さえながら首を横に振り喋り始める。


「な、なんなの……こ、この…禍々しい量の魔力……………」


琉は青ざめるナセータを心配しながら口を開く。


「え…?魔……魔力?」


琉は道の先を見つめる。ナセータの手を琉がとり口を開く。


「行こう。一緒に………」


ナセータが琉の方を見る。琉は道を見ながら話し続ける。


「俺には魔力を感じることはできないけど、多分この先は最深部だ。聖域管理者がいる場所。」


道をみていた琉はナセータを見ながらまた話し続ける。


「助けるために来たんでしょ?

「っ…………………うん………」


ナセータは頷きまた走り始めた。






「………………………………………」


彼女はエスリー村を見渡す。


(どう考えてもおかしい………エルフも…人も…誰もいなくてすっごく静か……)


彼女は被っていた帽子をおろし仮面を外す。彼女はシリカ・フィーリ・チッタ。ナセータの母親だ。


「…………………………」


シリカは少し村を睨んだような顔をして見渡す。


「……ナセータ…」


シリカはまた帽子を深く被り、仮面をつけ神授の樹に向かって走りだした。





おじいさんは真剣な表情をする。


「どうか、このエスリー村を助けてくれないか!」


祈と直人は驚く。だがまたすぐ真剣な表情をして祈が口を開く。


「もちろん。だって私達はそのためにここに来たんだから…!」


おじいさんは下を向き微笑む。杖をつきながら部屋の壁まで歩いていく。おじいさんが本棚からある一冊の本をとると壁が動きだし通路がでてきた。祈と直人はびっくりする。その2人の様子をみておじいさんは笑いながら喋り始める。


「フォッフォッフォッ。お二人さんともいい反応をしてくれるわい。この先は神授の樹の最深部につながっておる。そこには聖域管理者のリータ様がおられる。リータ様を、この村を、この聖域を必ず助けてくれると約束してくれるか?」


おじいさんは途中から真剣な表情へと変わっていった。祈と直人が大きく頷く。そして直人が口を開く。


「約束する!絶対だ!」


おじいさんは微笑んでまた口を開く。


「君たちに会えて本当にわしもこの村も幸運じゃ。頼んだぞ!」


祈と直人は真剣な表情をし頷く。そして祈が頭を下げて口を開く。


「本当に、本当にありがとうございました!」

おじいさんは少しびっくりしたがまたすぐに微笑んだ。


「礼を言うべきなのはこっちじゃ。お前さん達が気にすることなんて何もない……。はよ行って、助けてきておくれ…」


祈は頭を上げ目を少し大きく開く。3人でまたすぐ微笑んで祈と直人は道に進む。2人はおじいさんに手を振り走り出して行った。

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