~負けられない戦い・勝負の行方~
ゲームの勝者は健斗だった。
それはつまり、女子部員たちに好き放題する権利を手に入れたということだ。
健斗は欲望をみなぎらせる。
だが、それに待ったの声がかかり、もう一戦行われることに。
それに勝者したものこそが、本物の勝者に。
いざ、勝負の行方は……?
ご褒美の時間がやって来た。
「ちょっと待ちなさい」
健斗は耳をふさいだ。「聞こえない……」
「さすがにもの申すわ。これは卑劣よ。いくら、部活を盛り上げるために行いとはいえ、あなたは自分の私利私欲のために、部活を利用するなんて許されない」
「ぼくは勝利者だ。つまり、自分の望む報酬を望む権利がある!」
「確かに」ユメは頷いた。「勝利者には、望むものを|《・》与《あた|》《・》えると言ったわ」
「なら」
ユメは宣言した。
「ならこうしましょう。ラスボスとして、わたしを倒すことが出来たら、私もふくめてあなたの望みを全て叶えましょう。だけど、負けた場合、お仕置きだわ!」
「お仕置きだと!?」
「当然よ」ユメは頷いた。「いちよう言っておくけど、これは部活なのよ。部活で、俺だけのアイドルだとか、部員の女の子に、妹コスさせて、お兄ちゃんと呼ばせるとか、変態もいいところだわ」
健斗は抵抗した。
「ぼくは勝ったんだ!」
「そうね。私も悪ふざけが過ぎたわ。だから、わたしも責任をとって、勝負に参加するのよ」
健斗は不敵に笑った。
「もし、負けたら?」
「何でも言うこと聞くわよ」
「犬だ。一週間、ぼくの犬だ!」
ユメは静かに頷いた。
「では、ルール説明よ」ユメは言った。「勝負のルールは、カレー作りよ。カレー作りで、私たちをうならせることができれば、あんたの勝利よ」
「いいだろう」健斗は頷いた。「仲間として、佐々木をもらっておく」
「いいわよ。審査員は女子四人でする以上、佐々木君はプレゼントする」
健斗は頷いた。
「最後に」
「何よ」ユメは言った。
「もし、ぼくたちが勝った場合、団長であるユメは、一週間ぼくのペットだ」
「受けて立つわ」ユメは闘志を燃やした。「もし負けたら、何でも言うこと聞くわよ。犬のようにあなたの後ろについて回って、しっぽをふって命令されればワンと鳴くわよ」
「それは気分がいい」
「もう、十分ね」
健斗は首をふった。「さらに、確認だ」
「何よ」
「他の女子三人も、イチャイチャパラダスという罰を受けてもらうからな」
女子は三人は震えあがった。
「では、勝負よ」
健斗と、仲間の佐々木は厨房へ移動した。
「さあ、あの子たちを子ネコちゃんに変えてしまうぞ」
健斗は魅惑な表情を浮かべた。
「何だか、キャラが……」
「さあ、料理を始めよう」健斗は、鍋をコンロにかけた。
「勝負はカレー料理だけど、料理の方は?」
「予習しておいた。勝負に抜かりはない」
「おお、さすが兄貴」佐々木は悪い笑みを浮かべた。「これなら勝てますね」
「想像してみろ」
「何をです」
健斗は微笑んだ。「この勝負で買ったら、女子たちがあられもない姿にして、言うことをなんでも聞かせられるんだぞ」
「ヤバすぎる!」佐々木は妄想を膨らませた。「もし俺んなら、サクヤに猫耳をさせたい!」
「構わない。おまえは、俺の仲間だ」
「おお、友よ」
「ぼくはいま悩んでいる」健斗は包丁で玉ねぎを切った。
「何を?」
「隠し味だ。家で、練習したとき、最後の一味が足りなかった」
佐々木は頷いた。「では、おれのとっておきを教えますよ」
健斗は頷いた。
佐々木によれば、ビール、コーヒー、チョコれーどなどが、隠し味として最適だと教えた。
「なるほど」健斗は首をふった。「それでは普通だ。ふつうでは、彼女らを満足させることはできない」
ナベに水を張り、カットした、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを入れて、煮込む。丁度よくなったところで、肉を投入した。
そして、隠し味を入れる時がおとずれた。
健斗は真剣な表情で悩んだ。
「何を入れる?」
目の前の選択肢には、なっとう、唐辛子、牛乳、ピーナッツバター、そして額から滴った汗……。
健斗は、すべてを投入した。
「う~ん、ファビラス!」
「な、何してんすか」佐々木は目を白黒させた。
「これが、男の料理!」
「ばれたら、殺されますよ」
健斗は冷や汗を垂らした。急に冷静になった。
「やっぱりやりすぎたかな?」
「うん」
健斗は、隠し味のコーヒーで味を誤魔化そうとした。
「これでオウケー!」
調理は終了した。
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