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19/20

~負けられない戦い!~

ゴールデンウィークで部員たちが部屋に集まった。

部長の提案で、ゲームで勝ったものの望みが叶えらることに。

部員の一人が暴走し、女子生徒に好き勝手するなどの、のぞを提案。

勝てば叶えられる!?

勝者の行方は……?


 部屋には六人が集まった。

 SWM同好会、部長のユメ。それに、健斗、佐々木。そして、吸収合併されたミステリー研の部長を筆頭に、サクヤ、ゆり、美羽(みわ)の三人だった。

「では、ゲーム説明を始めるわよ」

 ユメがゲーム説明に入った。

 ゲーム内容は、トランプゲームによるものだった。ルールとしては、一から三までトランプをお互い手に持ち、その中の一枚を選択する。

 そして、裏返された、相手の手持ちの数字を当てる、という単純なゲームだった。

 ゲームのコツとして、相手に(いく)つか質問してもいいことになっているので、相手の心理(しんり)()さぶり、相手のカードを見極(みきわ)めるというものだった。

「初戦は、健斗VS美羽」

「お手並み拝見(はいけん)だな」

 健斗はセクシーポーズを取って挑発(ちょうはつ)した。

「そ、それはどいう言った意味ですか?」

「負けたら、ぼくとイチャイチャパラダイスさ」

変態(へんたい)はやめてください」美羽(みわ)は言った。

「男は生まれながらに変体さ」

「「私は()ずかし()を受けたりしません」

 美羽はカードを選択した。三のカードだった。

 健斗は、(いち)のカード(エース)を選択した。

 相手に、自分のカードを見破られたら負けだ。

 健斗は美羽を挑発した。彼女の表情の変化をみていた。彼女は、よくも悪くも素直だった。健斗が、一番から順番に、相手の手持ちのカードを(たず)ねたところ、三番のカードのときだけ、ピクリと(まゆ)が動かせた。

「なるほど。よく分かった」

 周りの全員は、驚愕(きょうがく)した。

 健斗は、宣言(せんげん)すると、彼女のカードを的中させた。

 歓声が()いた。

「すごい、どうして分かったの?」

 健斗は頷いただけで、答えなかった。




 やがて、ゲームは、中盤(ちゅうばん)に差し掛かった。

 二回戦目は佐々木部VSミステリー研・部長、サクヤとの一戦だった。

 これは、ミステリー研の圧勝だった。佐々木は、欲望を押さえきれず、自爆した。

 続いて、第三試合、健斗VSゆりだった。

 その結果は、ぎりぎり健斗の勝利だった。健斗は、卑怯(ひきょう)な手を使い、彼女を翻弄(ほんろう)した。

「では、最終戦よ! 健斗VSサクヤ。勝った方に、栄光の商品が与えられるわ」

 健斗はクールに決めた。

 サクヤはミステリー研・部長として毅然(きぜん)と構えた。

貴様(きさま)は、穏やかそうに見えて腹は黒いようだな」

「あなたこそ」

 サクヤは、首をふった。「わたしは、曲がったことが嫌いだ。おまえは、人をだまし、あまつさえ、勝利の報酬(ほうしゅう)に、ハーレム・パラダイスなどとは、片腹痛(かたはらいた)い」

 健斗はにやけた。「ぼくは、同好会のこうみえて副部長ですよ」

「だから何だというのだ」

 健斗は胸を()った。

「部員が、自分の同好会を盛り上げようとして何が悪い!」

「悪くない。だが、盛り上げ方に問題があるのでは?」

 健斗は不敵(ふてき)に笑った。「では、どちらが正しいか、証明しましょう。もっぱら、負けたら、あなた方は、メイド服のコスプレして、犬の首輪(くびわ)をつけて、校内中を散歩(さんぽ)してもらいますよ。女子全員!」

鬼畜(きちく)め」

 勝負は火ぶたを切って落とされた。

 健斗は、選択したカードはエース(数字の1)。それに対して、サクヤも同様のエースを選択している。

 お互い勝負は、平行線をたどった。

 その後の展開で、健斗は一瞬のスキを見逃さなかった。

「彼女のカードは2……もしくは3なのでは?」

 ミステリー研の部員たちは首をふった。

「部長のカードを知っているな?」

「貴様、卑怯(ひきょう)だぞ」サクヤは言った。

「ぼくが、彼女たちに何を尋ねようと勝手なはずだ」

「また、卑怯(ひきょう)な手を……」

 健斗は続けて(たず)ねた。

 しかし、簡単にぼろは出してくれなかった。。

 健斗は、挑発した。「知っていますか? もし負けたら、部長はコスプレの姿で、首輪をはめられ犬のように散歩するんですよ」

「この、変体(へんたい)!」

「では、問題です。かりに部長が負けた場合い、あなた方は、どんな格好するんでしょうね?」

 少女二人は、身体を(ふる)わせた。

「もうやめろ」サクヤは歯噛(はが)みした。

「ふっふふふ」健斗はわざとらしく手を打った。「そうだ。ゆりには、アイドルの衣装(いしょう)を着せて、ぼくだけのアイドルになってもらうおう」

 ゆりは涙目を浮かべた。

「そうそう。そして、美羽(みわ)にはロリロリな衣装(いしょう)を着せて、お兄ちゃん、って呼んでもらおう」

「まさに、変体(へんたい)鬼畜(きちく)です!」

「助けて欲しいです」

 二人は、お互いに(なぐさ)めあった。

 健斗は、尋ねた。

「彼女のカードはエースですか?」

 少女たち二人は、顔を青くして、首をふった。

 健斗は、確信した。サクヤのカードはエースだと。

「何という卑劣(ひれつ)な手を」

 健斗は首をふった。「勝てば……それでいいんです」

 勝利者は健斗となった。


 さて、ご褒美(ほうび)の時間がやってきた!

お付き合い有り難うございます。

インフルエンザになり、お休みいただいていました。

また、毎日投稿を再開したします。


よろしくお願いしいます☆

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