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18/20

~欲望にまみれたお祝い・開幕~

ゴールデンウィークのをどうやって過ごすか?

ユメは、部員にその運命を託した。

当日、想像を絶する欲望のゲームが始まる。

ゲームに勝った者の望みが叶えられる。

男どもはこのゲームを悪用しようと、欲望のため、ゲームの勝利を目指す!


 四月、二十九日。

 ゴールデンウィーク初日。

「いいじゃない」ユメはご機嫌(ごきげん)で、健斗に部屋にやって来た。

 健斗は集まったメンバーを見渡した。部屋には、SWM同好会のメンバーの他、合併吸収(がっぺいきゅうしゅ)したミステリー研のメンバーが集まっている。

「今日はよく来てくれたわね」

 部長のユメから簡単なあいさつがあった。

「では、さっそくパーティーグッズを着用(ちゃくよう)してもらうわ」

 全員、パーティーグッズに身を包んだ。健斗は、鼻ヒゲとメガネを着用し、佐々木はハゲのカツラを着用した。ユメは大いに爆笑をした。

 他のメンバーは頭にカラフルな帽子や、コスプレ衣装に身を包んだ。

「もり上がっているわね」ユメは二度頷いた。「では、ここからが本番よ。これからゲームをするわ。豪華賞品があるから頑張(がんば)ってね」

 ミステリー研の部長が尋ねた。「景品は?」

「そうね」ユメは(あご)に指をあてた。「いいわ。もし、ミステリー研が優勝したら、ミステリー研の独立を認めるわ」

「つまり、我々は不当な制圧(ぜいあつ)から解放されると?」

「不当ではなかったけど、とにかく認めてあげる」

 部員たちは手を取り合って喜んだ。

「絶対、優勝よ」」

 ユメは続けて言った。

「もし、健斗と佐々木君が勝ったら、何でも望みをかなえてるわ」

「何でも」佐々木は頷いた。「俺は、新聞部だ。だから記事を書かせてくれ。今後、この同好会の記事は、すべて俺が担当するということで」

 ユメは頷いた。「決定ね。それで、健斗は?」

「ハーレム」

「何?」

「ハーレム・パラダイス」

 その場の全員が一瞬、(かた)まった。

 健斗の意味するハーレム・パラダイスとは、この場にいる女子全員に対して、コスプレを着用させて、(いた)れり()くせりの奉仕を受けるという提案(ていあん)だった。

「あなた、正気なの!?」ユメはたじろいだ。

「ぼくは本気だ」

 健斗はクールなポーズを決めた。

「い、いいわ。いいでしょう。そんなに、わたしのコスプレ(あんど)奉仕を求めるなら、叶えようじゃない」

「もらった」

 これに対して、ミステリー研の部員は絶叫した。

「そ、そそそそんな」

「は、ハレンチです!」

「わ、私には無理です」

 健斗は首をふった。「我が部のルールを知らいのか?」

「何ですか!?」ミステリー研の部長が言った。

「我が部において、ユメの意見は絶対! 従わないものは……死!」

「そんなの横暴(おうぼう)です」

 ユメは静かに立ち上がった。その姿は貫禄(かんろく)さえあった。

「いちおう、言っておくわね」

 全員が見守った。

「私に従えないものは、制裁(せいさいよ)よ」

「またまた」

 ユメは、部屋にあったインスタントカメラを発見した。

「これは?」

「ぼくのです」健斗は言った。

「借りるわね」

 ユメは、その場にミステリー研の者たちを押し倒すと、あられもない写真を激写した。太もも、胸の谷間、セクシーショットをカメラに収めた。

「これが、意味するものは?」

 ミステリー研の部員たちが(さわ)ぐ。

「まずいです」

「それをどうするつもりですか」

 ユメはこともなげ言った。

「手始めに、休みが明けたら、学校にばら()くわ。きっと、たくさんのファンや、先生方に囲まれて、さぞ幸せな学園生活が送れるでしょうね」

「記事はおれが書く!」佐々木はポーズを決めた。

 ミステリー研の部員たちは絶句(ぜっく)した。

「ユメの言葉は絶対!」健斗は言った。

 その場の全員が、生唾(なまつば)を飲んだ!

 そうして、激闘(げきとう)が始まった。

お付き合い有り難うございます。

毎日投稿頑張ります。

明日の投稿時間は、ごご五時十分ごろを予定しています。


【作者より】

まだまだ未熟な腕前かと思いますが、みんなに喜んでもらえるような作品ができるように、数か月、いや一年単位? と、とにかく、連続投稿を頑張ります。


応援、よろしくお願いしますww( ´∀` )

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