~欲望にまみれたお祝い・開幕~
ゴールデンウィークのをどうやって過ごすか?
ユメは、部員にその運命を託した。
当日、想像を絶する欲望のゲームが始まる。
ゲームに勝った者の望みが叶えられる。
男どもはこのゲームを悪用しようと、欲望のため、ゲームの勝利を目指す!
四月、二十九日。
ゴールデンウィーク初日。
「いいじゃない」ユメはご機嫌で、健斗に部屋にやって来た。
健斗は集まったメンバーを見渡した。部屋には、SWM同好会のメンバーの他、合併吸収したミステリー研のメンバーが集まっている。
「今日はよく来てくれたわね」
部長のユメから簡単なあいさつがあった。
「では、さっそくパーティーグッズを着用してもらうわ」
全員、パーティーグッズに身を包んだ。健斗は、鼻ヒゲとメガネを着用し、佐々木はハゲのカツラを着用した。ユメは大いに爆笑をした。
他のメンバーは頭にカラフルな帽子や、コスプレ衣装に身を包んだ。
「もり上がっているわね」ユメは二度頷いた。「では、ここからが本番よ。これからゲームをするわ。豪華賞品があるから頑張ってね」
ミステリー研の部長が尋ねた。「景品は?」
「そうね」ユメは顎に指をあてた。「いいわ。もし、ミステリー研が優勝したら、ミステリー研の独立を認めるわ」
「つまり、我々は不当な制圧から解放されると?」
「不当ではなかったけど、とにかく認めてあげる」
部員たちは手を取り合って喜んだ。
「絶対、優勝よ」」
ユメは続けて言った。
「もし、健斗と佐々木君が勝ったら、何でも望みをかなえてるわ」
「何でも」佐々木は頷いた。「俺は、新聞部だ。だから記事を書かせてくれ。今後、この同好会の記事は、すべて俺が担当するということで」
ユメは頷いた。「決定ね。それで、健斗は?」
「ハーレム」
「何?」
「ハーレム・パラダイス」
その場の全員が一瞬、固まった。
健斗の意味するハーレム・パラダイスとは、この場にいる女子全員に対して、コスプレを着用させて、至れり尽くせりの奉仕を受けるという提案だった。
「あなた、正気なの!?」ユメはたじろいだ。
「ぼくは本気だ」
健斗はクールなポーズを決めた。
「い、いいわ。いいでしょう。そんなに、わたしのコスプレ&奉仕を求めるなら、叶えようじゃない」
「もらった」
これに対して、ミステリー研の部員は絶叫した。
「そ、そそそそんな」
「は、ハレンチです!」
「わ、私には無理です」
健斗は首をふった。「我が部のルールを知らいのか?」
「何ですか!?」ミステリー研の部長が言った。
「我が部において、ユメの意見は絶対! 従わないものは……死!」
「そんなの横暴です」
ユメは静かに立ち上がった。その姿は貫禄さえあった。
「いちおう、言っておくわね」
全員が見守った。
「私に従えないものは、制裁よ」
「またまた」
ユメは、部屋にあったインスタントカメラを発見した。
「これは?」
「ぼくのです」健斗は言った。
「借りるわね」
ユメは、その場にミステリー研の者たちを押し倒すと、あられもない写真を激写した。太もも、胸の谷間、セクシーショットをカメラに収めた。
「これが、意味するものは?」
ミステリー研の部員たちが騒ぐ。
「まずいです」
「それをどうするつもりですか」
ユメはこともなげ言った。
「手始めに、休みが明けたら、学校にばら撒くわ。きっと、たくさんのファンや、先生方に囲まれて、さぞ幸せな学園生活が送れるでしょうね」
「記事はおれが書く!」佐々木はポーズを決めた。
ミステリー研の部員たちは絶句した。
「ユメの言葉は絶対!」健斗は言った。
その場の全員が、生唾を飲んだ!
そうして、激闘が始まった。
お付き合い有り難うございます。
毎日投稿頑張ります。
明日の投稿時間は、ごご五時十分ごろを予定しています。
【作者より】
まだまだ未熟な腕前かと思いますが、みんなに喜んでもらえるような作品ができるように、数か月、いや一年単位? と、とにかく、連続投稿を頑張ります。
応援、よろしくお願いしますww( ´∀` )