~同好会・結成祝い!~
部活動を作るために、ストライキを行うなど、奇想天外な行動をとった、ユメと主人公。
仲間も一人加わり、三人になった。
そのあとも、部室が欲しいということで、ミステリー研を追い出すなど、ハチャメチャな行動に。
今後、ユメの新たな目標は、ゴールデンウィークの過ごし方だった。
ハチャメチャ娘ユメは、一体、休日をどのように過ごすのだろうか?
こうご期待ww( ´∀` )
翌日、校内新聞に、ユメと、健斗の悪評が掲載された。
執筆したのは、同好会のメンバーの佐々木だった。佐々木は、ある意味、自主的に同好会に参加している。その目的は、新聞部として情報収集だった。
今回、自分が所属する同好会の悪評を、自分で書きながら泣いた。
なぜなら、それは自身の評価も下げるから行いだった。
だが、彼は諦めない。
同好会に参加している限り、スクープが手に入るからだ。
「誰よ、私たちの悪評を、校内新聞にしたのは!」
ユメは眉を寄せながら、呟いた。
「ほら、隣の列に座っているあいつだよ」
健斗は、気配を消す男を指差した。
「ぎく」
「ギクじゃないわよ」ユメは立ち上がると、佐々木の席に向かった。
「殴らないで」佐々木は、頭を庇った。
ユメは、ボディに重い一撃を放った。
「ぐぇ」
「悪ことしたって自覚ある?」
「ごべんなさい」
ユメはもう一発、ボディを打った。
「うぎゃ」
「わたしが言いたいのはね」ユメは腕組みした。「やるならもっと堂々とやりなさい。この記事もね、何となく、わたしが悪いことしたって書かれているけど、次からはもっとはっきり書きなさい。もし私が編集長ならね、今回の記事『悪女ユメ、ミステリー研を蹂躙する! そして、制圧する!』くらいの、見出しを書きなさいよ。インパクトが重要なのよ、こう言うのは!」
「書いたこと、怒ってないの?」佐々木は言った。
「怒る? 何を」ユメは自信をみなぎらせた。「わたしはこの程度のことで、怒ったりしないわ」
「本当に?」
「ええ」ユメは頷く。「わたしが気に入らなかったのは、中途半端に記事を書いたことよ。次からは、もっと気合入れて、同好会を宣伝をしなさい!」
健斗は肩をすくめた。今回の一件を、宣伝活動と捉えたようだ。
「では、改めて、SWM同好会の結成と、新たな部員の入団もふくめて、お祝いをしたいと思うわ」
「それはいいアイディアだ」健斗は後ろの席に振り返った
「来月は何月だったかしら?」
健斗は答えた。「五月だ。五月は、ぼくの誕生日だ」
「なら、それもふくめてお祝いしないとね」ユメは頷いた。「五月と言えば、ゴールデンウィーク。となれば、学校は休みだし、どこかで集まってお祝いをしたわ」
「学校はまずい……」
「何よ。先に、わたしのアイディアを潰そうっていう魂胆?。ダメ、ダメ。みんなが休みって事は、学校は使いたい放題よ。つまり、私たちに、どうぞ使ってくれとお願いされているようなものなのよ」
健斗は首をふった。「さすがに、それは不法侵入だ」
しばらく、不要な押し問答をした結果、ユメが折れた。
「仕方ないわね。だったら、ほかにいい場所ある?」
健斗は提案した。「ぼくの部屋は、屋根裏部屋だ。叔父に頼み込めばどうにかなるかも」
「なら、そこに決定よ」ユメは頷いた。
「聞いてみないと……」
「すでに決定よ」ユメは頷いた。「何が何でも、そこを確保しなさい。その為なら手段は選ばなくて構わないから」
「それはさすがに」
ユメは指を鳴らした。
「もし、結果を出せなかったら、副団長の身分を剥奪するからね」
健斗は頷いた。
それから、ホームルームが始まり、一時間目の授業が始まった。
ゴールデンウィークの一週間前。
「許可をもらえたの?」
健斗は頷いた。「法に触れない限りは、許可すると言われた」
「当然、法は順守よ。法を破るつもりはないわ」
「部屋は、片付けておいた」
「佐々木君は何か用意した?」ユメは斜め前の席を見た。
佐々木はびくりと身体を引きつら得て振り返った。
「どんな事が起こってもいいように、ペンだけを持って行き……」
ユメの鉄拳が炸裂した。
「いい、これは遊びじゃないの! ゴールデンウィークというかけがえのない時間を楽しむために、本気を出さない奴は、同好会のメンバーとしては失格よ」
「どうすれば……!?」
「健斗を見習いなさい。彼は、自分で率先して、わたしたちの使用する部屋を提供したり、叔父さんに頼み込んだり、さらには自主的に部屋の掃除までやってくれたのよ。神よ。あなたもこの行動を見習って、自主的な行いをしなさい」
佐々木は涙目で、健斗にすがった。
「俺にはどうしたらいいか分からない……」
「ぼくに任せておけ」
「俺は、はらに突き刺さるボディーが怖い……」
健斗は頷いた。
「なら、一緒に準備しよう」
その日、学校が終わってから、二人は旧校舎の部室に向かった。
部屋は、ふたりで使うには広すぎた。部室は、以前、ミステリー研が使っていた場所だったので、その名残として、机、冷蔵庫、パソコンなどが、置かれている。もっぱら、設備を移動しようとしていたミステリー研から、ユメが設備を奪い取のだが……。
「ここなら、ゆっくり考えられそうだ」
二人は椅子に向かい合って座った。
「ユメは?」佐々木は言った。
「彼女なら帰った」
「今日は、早いな。いつもなら、最後まで居座るのに」
「用事があるらしい」
「なら、二人でゆっくり考えられるな」
それから、二人で、ゴールデンウィークの集まりについて考えた。いい、アイディアが幾つも浮かんだ。はじめて、みんなで集まるのだから、食事や、ゲーム、楽しいイベントが必要だと思った。だが、だんだんと、エスカレートしていき、野球拳なるゲームを生み出した。だから、二人で、いくつもイベントを考えた。
「あれはヤバい!」
「どんなゲームだ」佐々木は言った。
「女の子を脱がしせて……」
「殺されるぞ。部長のユメの耳にでも入ったら」
佐々木は、顔を青くした。
「カレーがいいな」
「そうだ」佐々木は頷いた。「これなら健全で、部長の胃袋も満足させられる」
その日、二人で食材の買い出しに向かった。
その夜。
健斗は、一人でカレー作りを実行した。
だが、大失敗に終わった。
ナベの中に、グロデスクな個体が浮いていた。
スパイスを入れて誤魔化した。だが、むだだった。
食べると悶絶した。
その夜、健斗はベッドのうえで、一人うなされた。
ここまでお付き合い有り難うございます。
投稿は、きほん毎日行う予定です。
投稿時間は、午後五時十分を目安に投稿した行きたいです。
投稿日数は、数か月を予定しています。
ストック、やる気十分ですので、お願います。
※まだ未熟なため、読みずらい箇所などあると思いますが、毎日勉強しながら進めいていきますので、ぜひとも応援ください。
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なにぶん、あとの方のもののほうが読みやすくなっていると思います。
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