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17/20

~同好会・結成祝い!~

部活動を作るために、ストライキを行うなど、奇想天外な行動をとった、ユメと主人公。

仲間も一人加わり、三人になった。

そのあとも、部室が欲しいということで、ミステリー研を追い出すなど、ハチャメチャな行動に。

今後、ユメの新たな目標は、ゴールデンウィークの過ごし方だった。

ハチャメチャ娘ユメは、一体、休日をどのように過ごすのだろうか?

こうご期待ww( ´∀` )


 翌日、校内新聞に、ユメと、健斗の悪評が掲載(けいさい)された。

 執筆したのは、同好会のメンバーの佐々木(ささき)だった。佐々木は、ある意味、自主的に同好会に参加している。その目的は、新聞部として情報収集だった。

 今回、自分が所属する同好会の悪評を、自分で書きながら泣いた。

 なぜなら、それは自身の評価も下げるから行いだった。

 だが、彼は諦めない。

 同好会に参加している限り、スクープが手に入るからだ。

「誰よ、私たちの悪評を、校内新聞にしたのは!」

 ユメは(まゆ)を寄せながら、(つぶや)いた。

「ほら、隣の列に座っているあいつだよ」

 健斗は、気配を消す男を指差した。

「ぎく」

「ギクじゃないわよ」ユメは立ち上がると、佐々木の席に向かった。

(なぐ)らないで」佐々木は、頭を(かば)った。

 ユメは、ボディに重い一撃(いちげき)を放った。

「ぐぇ」

「悪ことしたって自覚ある?」

「ごべんなさい」

 ユメはもう一発、ボディを打った。

「うぎゃ」

「わたしが言いたいのはね」ユメは腕組みした。「やるならもっと堂々とやりなさい。この記事もね、何となく、わたしが悪いことしたって書かれているけど、次からはもっとはっきり書きなさい。もし私が編集長ならね、今回の記事『悪女(あくじょ)ユメ、ミステリー研を蹂躙(じゅうりん)する! そして、制圧(せいあつ)する!』くらいの、見出しを書きなさいよ。インパクトが重要なのよ、こう言うのは!」

「書いたこと、怒ってないの?」佐々木は言った。

「怒る? 何を」ユメは自信をみなぎらせた。「わたしはこの程度のことで、怒ったりしないわ」

「本当に?」

「ええ」ユメは頷く。「わたしが気に入らなかったのは、中途半端(ちゅうとはんぱ)に記事を書いたことよ。次からは、もっと気合入れて、同好会を宣伝をしなさい!」

 健斗は肩をすくめた。今回の一件を、宣伝活動と(とら)えたようだ。

「では、改めて、SWM同好会の結成と、新たな部員の入団(にゅうだん)もふくめて、お祝いをしたいと思うわ」

「それはいいアイディアだ」健斗は後ろの席に()り返った

「来月は何月(なんがつ)だったかしら?」

 健斗は答えた。「五月だ。五月は、ぼくの誕生日だ」

「なら、それもふくめてお祝いしないとね」ユメは頷いた。「五月と言えば、ゴールデンウィーク。となれば、学校は休みだし、どこかで集まってお祝いをしたわ」

「学校はまずい……」

「何よ。先に、わたしのアイディアを(つぶ)そうっていう魂胆(こんたん)?。ダメ、ダメ。みんなが休みって事は、学校は使いたい放題よ。つまり、私たちに、どうぞ使ってくれとお願いされているようなものなのよ」

 健斗は首をふった。「さすがに、それは不法侵入(ふほうしんにゅう)だ」

 しばらく、不要な押し問答をした結果、ユメが()れた。

「仕方ないわね。だったら、ほかにいい場所ある?」

 健斗は提案した。「ぼくの部屋は、屋根裏部屋だ。叔父(おじ)に頼み込めばどうにかなるかも」

「なら、そこに決定よ」ユメは頷いた。

「聞いてみないと……」

「すでに決定よ」ユメは頷いた。「何が何でも、そこを確保しなさい。その為なら手段は選ばなくて構わないから」

「それはさすがに」

 ユメは指を鳴らした。

「もし、結果を出せなかったら、副団長の身分を剥奪(はくだつ)するからね」

 健斗は頷いた。

 それから、ホームルームが始まり、一時間目の授業が始まった。





 ゴールデンウィークの一週間前。

「許可をもらえたの?」

 健斗は頷いた。「法に触れない限りは、許可すると言われた」

「当然、法は順守よ。法を破るつもりはないわ」

「部屋は、片付けておいた」

「佐々木君は何か用意した?」ユメは斜め前の席を見た。

 佐々木はびくりと身体を引きつら得て振り返った。

「どんな事が起こってもいいように、ペンだけを持って行き……」

 ユメの鉄拳(てっけん)炸裂(さくれつ)した。

「いい、これは遊びじゃないの! ゴールデンウィークというかけがえのない時間を楽しむために、本気を出さない奴は、同好会のメンバーとしては失格よ」

「どうすれば……!?」

「健斗を見習いなさい。彼は、自分で率先(そっせん)して、わたしたちの使用する部屋を提供(ていきょう)したり、叔父(おじ)さんに頼み込んだり、さらには自主的に部屋の掃除(そうじ)までやってくれたのよ。神よ。あなたもこの行動を見習って、自主的な行いをしなさい」

 佐々木は涙目で、健斗にすがった。

「俺にはどうしたらいいか分からない……」

「ぼくに任せておけ」

「俺は、はらに突き刺さるボディーが怖い……」

 健斗は頷いた。

「なら、一緒に準備しよう」




 その日、学校が終わってから、二人は旧校舎(きゅうこうしゃ)の部室に向かった。

 部屋は、ふたりで使うには広すぎた。部室は、以前、ミステリー研が使っていた場所だったので、その名残として、机、冷蔵庫、パソコンなどが、置かれている。もっぱら、設備を移動しようとしていたミステリー研から、ユメが設備を(うば)()のだが……。

「ここなら、ゆっくり考えられそうだ」

 二人は椅子に向かい合って座った。

「ユメは?」佐々木は言った。

「彼女なら帰った」

「今日は、早いな。いつもなら、最後まで居座(いすわ)るのに」

「用事があるらしい」

「なら、二人でゆっくり考えられるな」

 それから、二人で、ゴールデンウィークの集まりについて考えた。いい、アイディアが幾つも浮かんだ。はじめて、みんなで集まるのだから、食事や、ゲーム、楽しいイベントが必要だと思った。だが、だんだんと、エスカレートしていき、野球拳なるゲームを生み出した。だから、二人で、いくつもイベントを考えた。

「あれはヤバい!」

「どんなゲームだ」佐々木は言った。

「女の子を脱がしせて……」

「殺されるぞ。部長のユメの耳にでも入ったら」

 佐々木は、顔を青くした。

「カレーがいいな」

「そうだ」佐々木は頷いた。「これなら健全で、部長の胃袋(いぶくろ)も満足させられる」

 その日、二人で食材の買い出しに向かった。


 その夜。

 健斗は、一人でカレー作りを実行した。

 だが、大失敗に終わった。

 ナベの中に、グロデスクな個体が浮いていた。

 スパイスを入れて誤魔化(ごまか)した。だが、むだだった。

 食べると悶絶した。

 その夜、健斗はベッドのうえで、一人うなされた。


ここまでお付き合い有り難うございます。

投稿は、きほん毎日行う予定です。


投稿時間は、午後五時十分を目安に投稿した行きたいです。


投稿日数は、数か月を予定しています。


ストック、やる気十分ですので、お願います。


※まだ未熟なため、読みずらい箇所などあると思いますが、毎日勉強しながら進めいていきますので、ぜひとも応援ください。

最初の投稿からも読めますが、途中からお読みの方は、このまま最新の投稿をお読みください。

なにぶん、あとの方のもののほうが読みやすくなっていると思います。

応援お願いいたします☆



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