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〜史上最悪の不謹慎ツ○ッタラー、転生してポリコレカードバトルで無双する〜

二日に1話、もしくは三日に一話投稿することを心掛けます。割と自分の趣味を詰め合わせた物にならはそうです。助けてください……

第一章《最悪ツイッ○ラーと運命の出会い》


転生してから10年が経った。流石に10年も世界にいれば慣れてきた。どうやらこの世界で俺は「アルナ」という名前が付けられたみたいだ。しかしアルナか……アルナ……アルナ……アナ……いや、気にしては負けだ……そんな最高にロックでイカした名前を付けてくれた俺の両親はカルト宗教を信じている。最高すぎる。何だろうな……この役満感は……お陰で俺の頭の片隅にも気持ち悪い教えがチラホラしてくる……そんな最高な親だが産んでくれた事には感謝しているので、畑作業や狩りには手伝っている。狩りの方は、最初は慣れなかったが、今では大分慣れたもんだ。

俺は弓矢と短刀を持って狩りに出かける。

「じゃあ、行ってくるよ母さん。」

「アルちゃん、気を付けてね?」

母さんの言う、「アルちゃん」というのは俺の事だ。最高に恥ずかしいが、フルネームで呼ばれるよりはマシだ。そんな思いを胸にしまいながら、俺は狩りに出掛けた。


「ざっと、こんなもんかな?じゃあ捌くか。」

俺は仕留めた動物達を捌こうと思った瞬間。俺の頭に無機質な声が聞こえた。

「レベルが上がりました。MPが上昇しました。スキル「남녀평등권」のレベルが上がりました。「パラメータ」が進化しました。」

一瞬、ちびる位にビビったが、すぐに落ち着きを取り戻した。俺にかかればこれくらいのサプライズはなんてことない。

しかし、この世界レベルの概念とかあるんだ……母さんも父さんも全然そんなこと言ってた記憶無いんだが……

しかし、いい機会かもしれない。俺は前世で読んだよく分からんラノベの知識を使って「ステータス」と唱えてみた。

その瞬間、俺の目の前に青白い画面が映された。


アルナ 性別:男 10歳 レベル:2

HP:40/40 MP:75/75

STR(攻撃力):40 VIT(防御力):25 AGI(俊敏性):40

スキル:

・남녀평등권 [아무것도 모르고 있다](スキルレベル1)

祝福:

・スカ・トーロの福音[10歳になり、経験値を一定数獲得すると解放される。レベルが解放され、経験値の入手倍率が上昇する]


「これは……」

まんま前世のゲームでよく見たタイプのパラメータだった。このステータスが高いのかどうかは分からないが……つーか、スキルの欄は何なんだよ……文字化けしてんのか……?

若干戸惑いながらも、今すぐに使うものでも無いだろうと、俺は獲物を捌き、村へ向かおうとした。が……

「何だ?あれ?」

俺が見たのは、肌が白く、赤い長髪と瞳を持つ傷だらけの少女だった。少女の顔には明らかな疲れが見えて、何かに怯えているようだった。

「ねぇ君、大丈夫……?」

俺は下心八割くらいで少女に近づき、声をかけた。

「ヒッ……ぁ…………が…………つが……」

俺の声に驚いた様子の少女は震えながら、そう呟いた。

その瞬間…少女の後ろの茂みから、とんでもない奴が出てきた。

そいつは汚い緑色の肌に似合わない豪華な装飾品を大量に持ち、めちゃくちゃ太っていた。なんとなく見た目が種付けおじさんに似ていた。

「もしかして、これがあの達磨の言ってた魔物か……」

あの達磨の言った通り、俺が転生する前まではいなかった魔物が、俺が転生した辺りからごく稀に出現するようになったらしい。

「こいつは…ヤバいな…」

今俺の眼前にいる魔物は見た目からして間違いなく強力な魔物だ。隣の少女は、恐怖のあまり、言葉を発せないでいた。ここは俺が何とかするしかない。俺は弓矢で魔物の腕を狙い撃った。三度放った矢は、命中した。この隙に少女を連れて逃げようと思ったが、矢を喰らったことより魔物は激昂した。怒り狂った魔物は俺に強烈な蹴りを浴びせた。腹に強烈な一撃が入り、メリィ…という嫌な音が聞こえた。俺は土に転がり、血を吐き出した。肺が苦しい。呼吸を上手くできない。視界がぼやける。

「クソっ…!ここで助けたら一発ヤれるかもしれないのに…俺は今世も童貞のまま終わるのかよ…!」

そんなクソみたいな事を心の中で考えていると、脳内で先程の無機質な声が流れた。

「スキル[真の男女平等パンチ]を解放しました。」

スキルって…あの文字化けしてたやつか?あれ、そう書いてたのか…ていうか、パンチってことはもしかして…

俺は力を振り絞りながら立ち上がり、魔物に向かって歩いた。

拳に最大限の力を込め、叫んだ。

「真の……男女平等…パンチぃ!」

俺の渾身の拳は、白い雷を纏い魔物の腹にめり込んだ。魔物そのまま動かなくなった。

「今の、俺の力…なのか…?」

今起きた現象が信じられずそう呟くと、またあの無機質な声が流れた。

「ゴブリンキングを討伐しました。レベルが2→10に上がりました。HP、MP、STRが上昇しました。スキル[真の男女平等パンチ]のスキルレベルが上がりました。それに伴い、スキル効果の解放をしました。

HP:5/40→55/90

MP:70/75→150/155

STR:40→80

真の男女平等パンチ(スキルレベル9)

[真の男女平等を掲げたパンチを繰り出す。STR値の二倍のダメージを与える。(相手が女であった場合は与えるダメージが二倍される)]」

あの種付けおじさん、ゴブリンだったのか…それにキング…初めてのモンスター戦で凄い奴を倒したのかもしれないな…というか[真の男女平等パンチ]…俺の思想とベストマッチしたスキルが手に入ったな…女にはダメージ二倍なのがまたいい…

そんなことよりもだ。あの少女はどうなった?

少女の方を見ると、少女は目の前で起きた事が信じられないといった目をしていた。分かる…俺も信じられない…俺は少女を家に返してやろうと思い、少女に声をかけた。

「君、名前は?」

「……ルー……」

ルーと名乗った少女は俺に怯えた様子を見せたが、俺は質問を続けた。

「家はどこ?俺が家に帰してあげるからさ。」

その質問をすると、少女は首を横に振った…

「……小さい頃にあのゴブリンに攫われた……それっきり、ずっとアイツに奴隷みたいに扱われてた……」

こちらに敵意が無いと分かったのだろうか、ルーの顔には少し落ち着きが見えてきた。

「命からがら逃げてきた…でももう限界だった…そんな所を、貴方に助けてもらった…」

そんなルーの発言に、俺は居てもたってもいられなくなったのか、こう言っていた。

「俺はアルナ。いきなりで悪いんだけど、もし君がいいんだったら、うちで暮らさないか…?」

そう言うと、ルーは困惑している様子だったが、次第にルーの瞳には涙が溢れ、

「いいの…?私なんかが…いいの…?」

と言っていた。

美しい顔の少女だった。傷付き、泥で汚れ、暗く、生気を失っていた顔は喜びに満ちていて、ルーの顔の美しさを飾っていた。強いて言うのであれば、胸が真っ平らなのが残念であるが、俺はルーの顔の美しさに少しドキッとしていた。

ルーを連れて家に戻り、母さんに事情を説明した。母さんは俺が魔物と戦った事と怪我をした事に酷く心配し、無理はしないようにと強く言った。その後ルーに向かいこう言った。

「辛い思いをしてきたのね。でも安心して。貴方はもう私達の家族よ。」

ルーはとても安心した様子で、母さんに礼を言い続けていた。その後戻ってきた父さんも快くルーが家族になる事をOKしてくれた。両親がルーに変な宗教を教えない事を切に願っていると、母さんが俺にある提案をした。

ルーを風呂に入れてやれというのだ。俺とルーは同じく10歳であったらしく、ルーが俺に1番懐いていたため、ルーの身体を洗ってやるのに最適だと思ったのだろう。実際、ルーも俺も身体が疲れきっていて、とても一人で何かできる様な状態ではなかった。よし!一発ヤるチャンス!と思いながらルーを風呂場に連れ、服を脱がせてやると、衝撃の事実が判明した。

ルーは……男だったのである……"生えていたのである……しかしルーは自分の事を"私"と言っていたり、時折見せる仕草が女の子らしいものであったのだ……それが導くのは、ルーがトランスジェンダーであるということである。恐らくルーがゴブリンに誘拐され、奴隷の様な扱いをされていた際に自分のことが女だと思ってしまっていたのであろう……

というか、母さんはこれ気づいてただろ……

ルーの身体を洗ってやり、身体が綺麗になったルーと洗面所にいると、ルーが背後から抱きついてきた。石鹸のふわりとした香りが俺の鼻を刺激していると、ルーが耳元で、

「アル……私を助けてくれて本当にありがとう……大好き……」

と、囁いた。

うん。すげぇ勃った。男とか関係ない。すげぇ勃った。ニューハーフって凄いね。でもなルー、俺、肋骨折れてんだわ。めちゃくちゃ痛いんだわ。痛いどころの話じゃないんだわ。



そんなこんなで、ルーを家族と迎えてから五年が経った。15歳となり、狩りなどをして共に過ごす内に俺とルーは完全に家族となった。いつもの様に2人で狩りから戻ると、両親が珍しく真面目な顔をしていた。あまりこういう雰囲気になる事が無いため、困惑している俺とルーに母さんがこう言ってきた。

「貴方達、学校に通ってみないかしら?」

「「学校?」」

俺達は思わず聞き返した。

続けて父さんが紙を見せてこう言ってきた。

「この学校は父さん達の母校でな。アウストラ学園というんだ。お前達にはいつか学校に通わせようと思っていたし、入学出来るのが15歳からだから、通ってみて欲しいんだ。試験などはない、中々自由な学校だ。寮があるので家からは離れることになってしまうが、どうだ?」

生まれ育った村からあまり出たことの無い俺にとっては願ったりな機会だった。

「俺は是非行ってみたい。ルーはどうだ。」

「私も、アルが行きたいんだったら……」

俺達は行きたいということで意見が一致した。

「決まりだな。では入学は1週間後だから入学の準備をしておけよ。」

1週間後って……あまりにも急すぎないか……

俺とルーは、学校に期待を寄せながらも、あまりに急すぎた提案に少々困惑していた。

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