小説を読む事、書く事がつまらなくなる時
普段、恋愛小説ばかりを描いております。
始めてエッセイを投稿します、下田 暗です。
いきなり本題ではありますが、私の好きな漫画家さんが、ある番組で興味深い事をおっしゃっていました。
「漫画家になる事で、漫画が読めなくなる」
どうゆう事かと言いますと、漫画家になった事で、売れる作品を描く為に、流行の勉強を漫画家さんはされるそうです。
もちろんすべての漫画家さんが、そう言った事をなさっているわけではありませんが、その私の好きな漫画家さん曰く、ほとんどの漫画家さんが勉強の為に、漫画を読むそうです。
売れる漫画を描く為には当然でしょうし、そういった努力をしているんだろうなと、容易に想像できるかと思います。
ただ、ここでこの話をなさっていた漫画家さんは、自分の描きたい事と、世間の流行に押し潰され、人気漫画という人気漫画、社会現象にまでなったアニメですら、見られなかったとおっしゃっていました。
「何でこんなものが流行っているんだ」と世の中に憤りを感じる事と、その流行を変える事の出来ない自分の不甲斐なさ、それらの気持ちをひっくるめて、『悔しい』から見れないそうです。
番組でお話している時は、楽しそうに話している事もあり、笑い話に近い形で受け取ってしまいましたが、これは少し恐ろしい事にも思えました。
この話にある漫画家さんは、とても決意が強く、伝えたい事がしっかりと自分の中にある漫画家さんな為、たとえ流行に沿わなくても書いていけてましたが、私のようなそこまでの意志の強さを持たない人にとっては難しく、読むことはおろか、書く事すらも出来ないように思えたからです。
勿論、お話を作るプロの方と、私のような底辺作家を比べて考えるのはおこがましいのですが、果たしてそこまでして自分が小説に向き合えるのか。
強く商業化を目指しているわけでは無いですが、こういった場で小説を投稿している以上、やっぱり人気は欲しいです。
ただ、読むのも嫌いになる程に流行を追い、あるいは、流行に強く抗えるかと思うと、そう思えないのです。
趣味として割り切ったとしても、私も普通の人間ですから欲は出るでしょうし、そうして膨らんだ欲とどう付き合っていくのか、見当もつきません。
いつか来るであろう、読む事、書く事が出来なくなった時、私はどうやって小説を書いているのだろうか……と、ふとそんな取り留めのない事を思ったエッセイです。
なんのオチもありませんが、同じような事を考える作家さんもいれば面白いなと思い、投稿してみました。
悪筆に付き合って貰い申し訳ございません。
ここまでご覧になっていただきありがとうございました。
本エッセイにあります漫画家さんは『山田 玲司』さんという方です。
ニコ〇コ動画にて、漫画家からの視点で、漫画やアニメ、映画やドラマなどの考察をなさっています。
ヤングサンデーという番組をしていますので、興味あれば見ていただければと思います。
岡田斗司夫さんの配信なんかが、好きな方であれば、きっと気に入るかと思います。
勿論、漫画も面白いです。
実はエッセイの内容よりも、この山田玲司さんの話がしたくて、このエッセイを書いた節が少しだけありました。
ここまで付き合っていただき、ありがとうございました。