事務所に来た!
「ここだ」
私は大きいビルの前で立っている。
このビルはVTuber事務所「Scarlet」のビル。
あのメールが届いた後私は「Scarlet」に返信した。
そうすると、「事務所にきてくれ」との連絡をもらって、今ここに居る。
私はそのままビルの中に入っていくと、めちゃくちゃ広いロビー。ロビーの端にはソファーとテーブルが置いてある。
そして、1番奥には受付。これまた豪華すぎる。
私は受付の人に言う。
「あのー、桃坂霞ですけどー」
私は伝えると、受付の人から
「桃坂様ですね、少しお待ちください。」
数分後、女の人が来た。
「こんにちは、桃坂さん。私は矢吹琴葉といいます。」
やばい、めっちゃ美人じゃん。髪はショートで黒のスーツが良く似合う。スカートから見える足は綺麗で細い。
「あ、こんにちは。」
「それじゃあここで話すもなんですし、上の階に上がりますね。」
矢吹琴葉はそう言うと、エレベーターで30階へ上った。
そして、ある一室に入ると、
「そこに座っててください」
と言われた。
私はそこに座って、部屋を眺めていた。
「改めまして、桃坂霞さん。」
そう言って、手に持っていた2人分のカップを台に置いた。
「私は矢吹琴葉といいます。あなたのマネージャーです。」
矢吹は名刺を渡し言った。
「基本的に私は、黄昏ノアのマネージャーをしています。今日からは黄昏ノアに加え、桃坂霞さん、あなたも私がマネージャーをします。」
「あ、はい。よろしくお願いします」
この人が黄昏ノアのマネージャー。
それに私も。
最高すぎる。
「早速ですが、3日後、あなたには、デビューライブをやって欲しいんです」
「デビューライブ」
3日後。今まで配信してきたし、あまり緊張はしていない。
「分かりました」
私はすぐさま返事を返した。