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オモテはとても清楚な彼女、ウラはVTuberの桃坂カスミ  作者: 風凪漆黒
第1章 始まりー始まりー
2/22

料理

「どこから見た?」

俺は正直に桃坂カスミの質問に答える。

「えー、「それじゃあ!」ぐらいからです」

俺は桃坂カスミが言ったことを声真似した。

すると、桃坂カスミは顔を真っ赤にし、手で顔を覆う。

と桃坂カスミは思い出したかのように問いかける。

「ところであなた誰?」

「今日ここに引っ越して来た進藤拓也です」

俺は自己紹介をした。

「今日からここに住むってことよね?」

「そうですけど・・・なにか・・・」

俺はなにか問題があるのか聞くと、

「料理できる?」

「一応出来ますけど・・・」

俺はそんなにこった物は作れないが、ハンバーグとか唐揚げは作れる。でもなぜ。

「実は、私ずっとカップラーメン生活してたのよ」

「もしかして、料理作れない?」

「わ、悪い?女子はみんながみんな作れるわけないからね」

俺はなにか怒らせること言ったか?女子はよく分からん。

そう言えば、名前聞いてなかったな。それになぜさっき叫んでたのかも聞きたい。

「えーと、あなたの名前は?」

「っていうか、敬語じゃなくていいよ。同い年ぐらいじゃない?」

俺の質問を無視した。

「あ、わかった」

「あ、そうだ、名前ね、私は桃坂霞って言うの。」

桃坂霞と覚えた。

俺の脳内にインプットした。

「あともう1つ聞きたいんだけど、なんでさっき叫んでたの?」

俺の質問に対して霞は

「あ、まぁ、言ってた方がいいのかな、一緒に住むし、それに・・・」

「それに?」

「あ、いやなんでもない。」

「それに」が気になったが今は叫んでた理由だ。

「実は私、VTuberなの」

VTuber・・・?なんか聞いたことある。

「顔出しはしないでアニメキャラになって、配信するってやつ。」

「あ、なるほど・・・」

YouTubeでときどき見るな。

「料理して」

霞は言った。俺はシェフじゃないぞ、と言いたいとこだが、どうやら彼女はちゃんとしたご飯が食べたいらしい。

「いいぞ。なにが食べたい?」

「うーん、カレー、ハンバーグ、ナポリタン、ハンバーガー、寿司・・・それに」

「ちょっと待て待てそんな食べ切れるか?」

太るぞ、と言いたいところだが、さすがに女子の前では言えない。多分殴られるだろう。

「んー、迷う」

「どれか1つな」

「それじゃあー、ハンバーグ!」

「わかった、待ってろ、作って来る」

と俺は言うと、霞は、

「私も手伝う」

と言って、一緒に台所に向かった。

俺は野菜を切りながら、霞と話していた。

「実は私、料理できる人好きなんだよねー」

俺は顔を赤くするが頑張って隠した。

「そ、そうか」

俺は話を変えるべく違う話を始めた。

「ところで霞さんはVTuberの方はどんな名前でやってんの?」

「桃坂カスミって名前で活動してる」

「本名じゃないですか」

「違うよ、本名は「かすみ」を漢字で書いて桃坂霞、VTuberでは「かすみ」をカタカナで書いて桃坂カスミ。」

なるほどな。

「それに、「霞さん」じゃなくて、霞でいいよ。私も拓也って呼ぶから。」

まぁいいか。

「わかった」

俺はハンバーグを焼きながら言った。

いろいろ話している間にもハンバーグは出来た。

俺は皿に盛り付けたハンバーグを霞がいる台まで運ぶ。

「俺特製のスペシャルハンバーグでーす」

俺は自慢げに言うと、霞はとても可愛い表情で、

「うわーすごーい!いただきまーす」

霞は手を合わせて言った。

「どうぞ、召し上がれ」

と俺は返した。

「どうか上手いか?」

俺は霞の表情を見た。可愛い。

「おいしい!拓也!」

そうか、それは良かった。


俺と霞はお腹を満たすと、それぞれの部屋に戻る。

「それじゃあーまた明日」

「おーう」

俺は言って今日の別れを言った。

明日は遂に入学式だ。


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